今年も前途多難のヤクルトにのしかかる四重苦「故障者続出・人工芝問題・チーム編成・監督の指揮力」どうする!?

 プロ野球開幕が近づく中、今年もヤクルトは前途多難だ。セ・リーグ3年連続Bクラス、昨年は最下位。今季からは現役時代にブンブン丸として人気が高かった池山隆寛監督が指揮を執る。
 オープン戦では12球団中で中位の成績とあって、
「今年は神宮で、みなさんの笑顔をいっぱいみたい。東京音頭をいっぱいかけてもらいたい」
 と新監督の意気込みは十分なのだが、それとは裏腹に、今年もケガ人のオンパレードなのだ。
 ベテランの山田哲人が左内腹斜筋の肉離れ、2021年の日本一のリードオフマンで盗塁王にも輝いた塩見泰隆は2024年5月に左膝前十字靭帯と半月板を手術し、昨年3月にも再手術してリハビリ中である。

 このオフには、目立った補強もなかった。そしてヤクルトに故障者が多いのは、神宮球場の人工芝が関連している。
「神宮の人工芝は2015年から全面張り替えをしていません。経年劣化は10年程度で拍車がかかる」(球界OB)
 だが、張り替えられない理由がある。今の球場は神宮外苑の再開発ともに解体され、外苑の別の場所に移転するからだ。
「新球場の建設には人工芝の品質など、ヤクルト側のリクエストを受け入れることになっている」(球団関係者)

 ヤクルトが低迷するのは、チーム編成にも大いに問題があるからだ。塩見は2017年のドラフト4位だが、2018年から7年連続でドラフト1位に投手を指名。主力野手で戦力になっているのは長岡秀樹(2019年ドラフト5位)ぐらい。
 池山監督はその長岡を「開幕1番」と明言する異例の公表をした。長岡は2024年こそ全試合に出場したが、昨年は67試合にとどまっている。

 そもそも池山監督は昨年、2軍監督としてぶっちぎりの最下位だった。にもかかわらず1軍昇格は、苦肉の策なのだ。
 ヤクルト唯一の朗報といえば、球団マスコット「つば九郎」の復帰ぐらいだろうか。
「なにしろ主力選手のグッズより、売り上げがありますからね」(前出・球団関係者)
 そんなボヤき節が虚しく響くばかりである。

(小田龍司)

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