なぜ?「鶏すき鍋」人気…明治からの老舗に“若者殺到”「創業以来初めて」【THE TIME,】
11/29 17:00

いま牛ではなく鶏肉を使った「鶏すき鍋」が幅広い世代で人気になっています。一体ナゼ?
「鶏すき鍋」〆はとろ~り親子丼
「めちゃめちゃ美味しい。いくら食べても“罪悪感がない”」(30代女性)
「鶏の旨みも凄くて口にジュワーっと広がる。“牛すきに戻れないかも”」(30代男性)

多くの客が舌鼓を打っていたのは、牛肉を使ったすき焼きではなく、「鶏すき鍋」。
神奈川・茅ヶ崎市にある居酒屋『SaCURA』の看板メニューで、白菜などのたっぷり野菜に自家製の割り下。肉は熊本県産地鶏「天草大王」を使い、皮面だけ備長炭で炙ることで香ばしい味わいに。(1人前2580円※2人前から注文可能)

THE TIME,マーケティング部 土路生優里部員:
「口の中に入れた瞬間に炭火の香りがフワーッと広がる。お肉も食べ応えがあって、噛めば噛むほど旨みが出てくる」
さらに、〆も絶品。
鶏と野菜の旨みが溶け込んだスープにトラピストバターを溶かし天草大王を入れ、最後に“〆専用”の味の濃い卵でとじたら、とろ~り贅沢な親子丼に。

土路生部員:
「すごく美味しい。鶏すきだからこその鶏の旨みと野菜の甘さがすごく感じられる」
『SaCURA』では天草大王を使った水炊き鍋もありますが、「鶏すきの注文が段々増えて、ぐっと売上げも上がっている」(店長・佐藤哲哉さん)といいます。
創業以来初!老舗に「若者殺到」
実はいま「ヘルシーで美味しい」という理由で、鶏すき焼きを出す店が大人気。
明治30年創業の老舗『ぼたん』(東京・神田)でも、若い世代の客が急増しているといいます。

5代目店主・城一泰貴さん:
「大人数で大学の部活の忘年会とかが結構多い。“創業以来初めて”」
風情ある日本家屋の畳座敷には、若い人がそこかしこに。

「もう最高。こんな高そうなお店で食べるの初めてで、雰囲気もめっちゃ良くてすごく嬉しい」(20代男性・大学生)
「すごく上品な味で美味しかった」(20代男性・大学生)
歴史ある「鳥すきやき」(1人前・9000円)は、朝に丸鶏から捌いた新鮮な「錦爽鶏(きんそうどり)の若鶏」を使用。モモ・ムネ・レバーなど様々な部位を味わえます。


ガスを使わず、“備長炭”に“鉄鍋”というのも創業当時から変わらぬスタイルです。
土路生部員:
「鶏肉が柔らかくてびっくり。ジューシーというか、めちゃめちゃしっとりで美味しい」

〆は、卵がとろっとろの親子丼が人気。
「タレがすごく上品な甘さなので鍋の後でもどんどんいける」と、土路生部員の箸が止まることはありませんでした。

「鶏すき鍋ブーム」チェーン店でも
居酒屋チェーンの『塚田農場』でも、隠し味に赤ワインを入れたコクのある出汁に、柔らかい若鶏のもも肉とつくねを入れた「国産若鶏の鳥すき」(1595円)が大人気。

定食チェーンの『大戸屋 ごはん処』では、特製の甘辛タレで鶏肉・白菜などをじっくり煮込んだ「月見鶏すき焼き重」(1190円)を4月から販売。※定食での価格・店舗により価格は異なります
関西を中心に展開するファミリーレストラン『宮本むなし』でも、期間限定で「鶏すき焼き定食」(990円)を販売中です。

商品開発部部長・辻野公宏さん:
「“牛すき焼き定食より170円安い”。税込で1000円以内ということもあり、お客様に支持されているのかなと」
素材の味が際立つ「鶏すき専用タレ」
ブームに乗って、「鶏すき専用タレ」も登場しています。
京都の地鶏「丹波黒どり」を使用した料理を販売する昭和9年創業の『丹波山本亀岡本店』(京都・亀岡市)が販売する「鶏すきのたれ」(235g・500円※番組調べ)は、2種類の醤油を独自にブレンドし、水も加熱も一切せずに仕上げた"生"タイプの割り下です。

『株式会社ヤマモト』食品事業部・近藤博之さん:
「いま物価高で、“鶏肉が家庭で1番人気”とのことで『チャンス到来』と考え開発した」
市販されている一般的なすき焼きのタレと比べると、味の違いは歴然です。

すき焼きのタレは「出汁が効いている感じで結構甘みがある」と土路生部員。
一方、鶏すきのたれは…
土路生部員:
「醤油の香りが凄く立っていて甘さは控えめ」
すき焼きのタレには鰹出汁や昆布出汁を入れることが多いのですが、鶏すき鍋は煮込んだ際に鶏から旨みが出てくるため出汁を入れる必要がなく、あっさりとした味わいのタレになっているのです。
鶏の旨みが合わさるとどう変わるのか…
土路生部員:
「コクが全然違う。野菜の甘さと鶏肉の旨味が合わさって、素材の味が際立つ」
リーズナブルでヘルシーな「鶏すき鍋」が、冬の食卓を彩ってくれそうです。
(THE TIME,2025年11月26日放送より)