6速MTの限定コンプリートカーまもなく発売! スバルの技術資産を結集した「WRX STIスポーツ#」は何が特別か? 走りを極めた“注目モデル”に高まる期待
03/19 08:10
スバルファンが熱望してきた“MTで操れる「WRX」”がまもなく発売されます。「東京オートサロン2026」において、スバルのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナルが初公開した「WRX STIスポーツ#」は、現行「WRX」をベースに6速MTを組み合わせたコンプリートカー。台数限定で2026年春頃の発売が予定されているこのモデルに対し、クルマ好きの期待は高まるばかりです。
MTがない「WRX」に物足りなさを感じていた人へ
現行型のスバル「WRX」は、あらゆる路面や用途に対応するマルチパーパスなスポーツセダンです。その一方、日本仕様の「WRX S4」はCVTのみの設定で、かつての“操る愉しさ”を求める層にとっては、どこか物足りなさを感じるモデルでもありました。
そんなクルマ好きのニーズに応えるべく発表されたのが、スバルのモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)が「東京オートサロン2026」で初公開したコンプリートカー「WRX STIスポーツ#(シャープ)」です。
現行型「WRX」は2021年末にデビュー。従来モデルとはコンセプトが異なり、十分なユーティリティ性を備えた、あらゆる路面での走りとあらゆる用途に対応するマルチパーパスな全天候型スポーツセダンというモデルとなりました。
それを受け、従来モデルは「快適性を兼備したS4はCVT、速さを追求したSTIはMT」とトランスミッションの棲み分けが図られていましたが、現行モデルはCVTだけの設定となっていました。
2026年春頃に台数限定での販売が予定されている「WRX STIスポーツ#」最大のトピックは、なんといっても6速MTの採用です。
「WRX」としては、2019年に生産を終了した「WRX STI」以来となるMT車であり、クルマと対話する感覚を何よりも大切にするドライバーにとって、MTの復活は非常に大きな意味を持ちます。
実は「WRX」にMTが設定されていなかった期間は、2019年の「WRX STI」生産終了から数えて約7年にも及びます。スバルがこのタイミングでMTを復活させた背景には、「既存の技術資産を組み合わせて、走る愉しさを表現する」というスバル社内の新しい商品開発の潮流があります。
つまり「WRX STIスポーツ#」は単発の限定車ではなく、スバルが今後、走りの方向に再び舵を切る、その第一歩と見ることもできます。
搭載されるエンジンは、最高出力275ps、最大トルク350Nmを発揮する2.4リッター水平対向ターボを搭載。そこに、シンメトリカルAWDやビスカスLSDつきセンターデフなど、スバルが磨き続けてきた独自技術が組み合わされ、操る・曲がる・踏み込むという一連の動作すべてにおいて高い一体感が追求されています。

足まわりには、STIが専用チューニングを施したZF製の電子制御ダンパーとハイパフォーマンスタイヤを採用。さらにブレーキには、ゴールド塗装が施されたブレンボ製のフロント対向6ポット、リア対向2ポットのブレーキキャリパーとドリルドディスクローターを組み合わせ、ハイレベルな制動力とコントロール性を実現しているといいます。
またボディには、STI製フレキシブルドロータワーバーや前後フレキシブルドロースティフナーを装着。ドライバーの操作に対するシャープな応答性をより追求しています。
●限定モデルだからこその特別感
エクステリアは、マットグレイ仕上げの19インチアルミホイールやブラックに塗装されたトランクスポイラーで、より精悍な印象に。対するインテリアには、ウルトラスエード表皮のレカロ製フロントシートや本革巻きのシフトノブを装備し、走りへの期待感を高めています。
ここへきてスバルは、モーターショーなどにおいて、今後も他ブランドとは異なる存在であり続けるべく、「安心と愉しさ」を基盤としながら走る愉しさを表現する「Performance」シーンと、冒険へ踏み出す高揚感などを表現する「Adventure」シーンという、ふたつのシーンが際立つ展示内容を披露しています。
スバル社内では現在、「Performance」シーンをさらに際立たせるべく、「もっと気軽に愉しめるクルマをつくろう」という考えの下、既存のアセット=技術資産を組み合わせたエンジン車の商品開発を進めているといいます。
今回の「WRX STIスポーツ#」はそこから生まれた1台。かつての「WRX STI」ほどスパルタンな仕立てではありませんが、現行型「WRX S4」では希薄だった“操る愉しさ”を取り戻すことに真正面から取り組んだモデルといえるでしょう。
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「WRX STIスポーツ#」の発表後、ネットではファンの歓喜の声が相次いでいます。「もうMTはつくらないと思っていた」、「これを待っていた」という声に加えて、既存の「WRX S4」オーナーからも「買い替えを本気で検討する」という反応が見られます。
台数限定という希少性も相まって、発売前からすでに争奪戦の気配が漂っているようです。