初代オーナーは“ジャミロクワイ”のジェイ・ケイ 世界で唯一のボディ色をまとったグリーンの「ラ・フェラーリ」を発見 走行1.2万キロ 極上フェラーリの価値は

2026年4月にモナコで開催されるRMサザビーズ主催のオークションにて、2014年式フェラーリ「ラ・フェラーリ」が出品される予定です。どんなクルマなのでしょうか。

落札予想価格は7億円から8億円超え

 2026年4月にモナコで開催されるRMサザビーズ主催のオークションにて、2014年式フェラーリ「ラ・フェラーリ」が出品される予定です。

 どんなストーリーを持つクルマなのでしょうか。

 ラフェラーリは、同社初のハイブリッド・ハイパーカーとして誕生し、フェラーリの歴史における大きな転換点を象徴するモデルです。

 わずか499台のみが生産され、いずれもブランドの有力顧客へと割り当てられました。多くはレッドやブラックなど定番カラーで仕上げられていますが、今回紹介する個体はその中でも極めて異彩を放つ存在です。

 この車両は、特注色「シグナルグリーン」で仕上げられた唯一のラフェラーリとされており、まさに特別な一台といえます。

 オーダーしたのは、英国のアーティスト「ジャミロクワイ」のボーカルとして知られるジェイ・ケイです。

オークションに出品される予定の2014年式フェラーリ「ラ・フェラーリ」Federico Vecchio(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

オークションに出品される予定の2014年式フェラーリ「ラ・フェラーリ」Federico Vecchio(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 イギリスのフェラーリ正規ディーラーを通じて発注され、2014年6月に納車されました。鮮やかなグリーンのボディに加え、露出カーボンのルーフや軽量素材を多用した外装、イエローに塗装されたブレーキキャリパーなど、細部にまでこだわりが感じられる仕様となっています。

 インテリアも外装に呼応する大胆なカラーリングが採用されています。ブラックとグリーンのレザーを組み合わせ、シートやステアリングにはグリーンのステッチが施されています。

 さらに大型サイズのシートやサスペンションリフト機構、車載カメラシステム、専用ラゲッジセットなど多彩なオプションが装備され、ステアリングには「Jamiroquai(ジャミロクワイ)」の刻印が入るなど、オーナーの個性が色濃く反映されています。

 ジェイ・ケイの所有時代、このラフェラーリは定期的に正規ディーラーで整備され、良好なコンディションが維持されてきました。走行距離は比較的少なく、2019年に手放された時点で約3000kmにとどまっています。

 それでも公の場にはたびたび登場し、納車直後には英国の名物イベントであるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにも参加。その鮮烈なカラーリングとともに注目を集めました。

 また2017年には、イタリア・モデナのエンツォ・フェラーリ博物館で開催された展示「Driving with the Stars」にも出展され、著名人が所有したフェラーリの一台として紹介されています。その後も複数のオーナーの手を経ながら、イギリスやドイツなどの正規ディーラーで継続的にメンテナンスが行われてきました。

 近年ではハイブリッドシステムの点検やバッテリー交換、タイヤの新品装着などが実施されており、最新の整備履歴も充実しています。走行距離は約1万2042kmと依然として低く、丁寧に扱われてきたことがうかがえます。

 ラ・フェラーリはもともと希少なモデルですが、このシグナルグリーンの個体はその中でも特に際立つ存在です。

 著名なオーナーによる特注仕様、限定生産ならではの希少性、そして徹底したメンテナンス履歴を備えたこの一台は、コレクターズカーとして極めて高い価値を持っています。

 この2014年式フェラーリ「ラ・フェラーリ」、落札予想価格は400万ユーロから450万ユーロ(1ユーロ=183.2円換算で、日本円で約7億3278万円から8億2437万円)となっています。

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