「デカい」「すぐ乗り換えたい」三菱新型「パジェロ」をひと足先にチェックしたユーザーの反応は? “武骨な道具”から“高級SUV”へ一変した姿とは
08/30 21:10
三菱新型「パジェロ」が2026年9月2日に世界初公開されます。それに先駆け、5月には一部ユーザーがプロトタイプをひと足早くチェックする新型の「世界最速体験会」が開催。参加者たちからは「デカい」「すぐ乗り換えたい」といった声が聞かれました。30年以上「パジェロ」に乗り続ける大ファンも驚いた、新型の姿とはどのようなものなのでしょうか?
7年ぶり復活の新型「パジェロ」をユーザーはどう感じた?
三菱自動車を象徴する本格4WD「パジェロ」が、いよいよ復活します。新型は2026年9月2日に世界初公開となる予定。従来モデルは2019年に日本向けの生産を終了しているため、国内では実に7年ぶりの復活となります。
では、新型の実車をひと足先にチェックしたユーザーたちは、どんな印象を抱いたのでしょう? 聞かれたのは「デカい」「高級感がある」「すぐ乗り換えたい」といった、期待の大きさを感じさせる声でした。
現時点で新型「パジェロ」のパワートレインやボディサイズなど詳細なスペックは明らかになっていませんが、三菱自動車が公開している情報から、新型の方向性はかなり見えてきています。
新型は強靭なラダーフレーム構造に、三菱独自の車両運動統合制御システム“S-AWC(Super-All Wheel Control)”を組み合わせ、歴代モデルが追求してきた走破性と快適性の両立をさらに高次元へと進化させるといいます。
インテリアには、かつてラリー由来の補助メーターとして「パジェロ」を象徴した“3連マルチメーター”の思想も継承。単なる懐古ではなく、現代的なデジタル表現として取り入れられます。
さらに開発陣は、新型を往年の「パジェロ」を復刻しただけのモデルではなく、これからの三菱自動車を象徴する新たなフラッグシップとして開発したと語っています。
そんな新型「パジェロ」のプロトタイプを、一般ユーザーが詳細公開前に体験する機会が設けられました。5月に静岡県の「ふもとっぱら」で開催された「スターキャンプ2026」で、一部参加者に「世界最速体験会」と称してプロトタイプを先行公開。エクステリアだけでなく、車内に乗り込み、質感などを確かめる機会も設けられました。

そこでまず聞かれたのは、「デカイ、大きい!」という率直な声です。そう話したのは、現行「アウトランダーPHEV」に乗る30代夫婦。事前にウワサやシルエットから姿を想像していたものの、実車はそのイメージを大きく超える迫力だったといいます。
20代の「デリカD:5」オーナー夫妻の第一印象も「大きいな!」でした。想像していたよりも、ひと回り大きく感じたそうです。
上記のように、正式なボディサイズはまだ明らかになっていません。それだけに、実車を目の前にした複数のユーザーがそろって“大きい”と指摘したことは、新型の存在感を測る上で興味深い反応です。
そしてもうひとつ、参加者から共通して聞かれたのが“高級感”でした。
30代の「アウトランダーPHEV」オーナーは車内について「すごく良かった」と話し、「すぐにでも『乗り換えたい!』と本気で思わされる仕上がりでした」と高く評価しています。
20代の「デリカD:5」オーナーも、「非常に高い高級感」が印象に残ったといいます。
従来の「パジェロ」に抱いていた武骨なアウトドア車のイメージよりも、都会的でスタイリッシュな雰囲気が増しているとし、その姿を「スーツ姿が似合いそうな、洗練された街乗り感」と表現しています。
三菱自動車が目指した“フラッグシップとしての上質さ”は、実車を初めて見たユーザーにも、かなり分かりやすく伝わっているようです。
30年以上乗り続けるベテランは「武骨な道具から変わった」と評価
その変化をより強く感じたのが、初代「パジェロ」、いわゆるL型を長年愛用する60代のオーナーでした。
20歳の頃からL型「パジェロ」を乗り継いできたという筋金入りのオーナーで、かつて所有していたディーゼルのロング・ハイルーフでは約42万kmを走行したといいます。
そんなベテランオーナーが新型を見て感じたのは、初代や2代目が持っていた武骨な“道具感”からの大きな変化でした。
新型について「現代的な高級感のあるルックス」になったと評価する一方、デザインは「好みが分かれる部分もあるかもしれない」とも指摘。それでも、「パジェロ」が再び復活することには大きな期待を寄せていました。
一方、高級感が増したことで新たな心配も生まれているようです。
20代の「デリカD:5」オーナーは「買えるものなら、本当に欲しい」としながらも、これだけラグジュアリーになると価格も気になるとし、「高嶺の花というか、憧れの対象になる」とも話しています。
さらに、これまでアウトドアでクルマをドロだらけにして楽しんできただけに、ピカピカで高級感のある新型は「キズをつけないか、これまで以上に気を使ってしまいそう」との声も聞かれました。
これは、新型「パジェロ」の立ち位置を考える上で象徴的な反応かもしれません。
高級になったから欲しい。しかし、高級になったからこそ価格や使い方も気になる……そこには、“武骨な道具”として親しまれてきた歴代「パジェロ」が、フラッグシップへ進化することで生まれた期待と戸惑いの両方が表れています。

「デカい」「高級感がある」「すぐ乗り換えたい」……新型「パジェロ」をひと足先に体験したユーザーの反応を重ねると、7年ぶりに復活する新型は歴代モデルとはかなり異なる存在であることが見えてきます。
一方で、30年以上「パジェロ」に乗り続けるオーナーが感じたように、かつての“武骨な道具”から大きく変化した姿をどう受け止めるかは、人によって分かれそうです。
三菱自動車が掲げる走破性と快適性の両立を受け継ぎながら、新たなフラッグシップとして高級感をまとった新型「パジェロ」。その上質さと、ドロまみれになっても使いたくなるような“「パジェロ」らしさ”をどう両立しているのか。9月2日の世界初公開が楽しみです。