76歳男性「アルバイト生活になるとは思ってもみなかった」貯金150万円、老後のお金の実態
06/08 20:05
実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、埼玉県在住76歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:76歳男性同居家族構成:本人、娘
居住地:埼玉県
リタイア前の職業:会社役員
リタイア前の年収:500万円
現在の金融資産:預貯金150万円、リスク資産0円
これまでの年金加入期間:不明
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):8万円(繰り下げ受給と推察)老齢厚生年金(厚生年金):10万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金保険15万円
年金以外の収入:給与収入15万円
ひと月の支出:30万円
「76歳の今でも一生懸命働いて苦労している」
現在、およそ預貯金150万円を保有しているという投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった・足りない」と回答。
その理由として、「子どもに資産を残してあげたいし、家の修繕費や、老後の施設代が足りないのではと今、一生懸命働いて苦労している。コロナや、戦争が酷くなりこんな社会情勢になるとは思いもよらなかった」と語っています。
「若い頃から節約し、投資にも慎重になるべきだった」
現役時代は、老後資金として「2000万円」貯めることを目標にしていたそう。そのために積極的な「投資」をして備えてきたといいます。
しかし実際に年金生活を迎えた今、老後資金は「4000万円」程度は必要だったのでは、と感じているとのこと。
「会社にだまされ解雇に追い詰められ、アルバイトと年金生活になってしまうなんてないと思っていた。また年齢により、頸(くび)や健康面の治療費でこんなに費用が掛かるとは予想が付かなかった。バブル時代にも調子に乗らず、節約し投資にも十分気を付けるべきでした」とあり、詳細は不明ですが、浪費や予想外のトラブルが重なって満足のいく備えができなかった様子です。
「冠婚葬祭や家の修繕費用は年金で賄えない」
そのため、今の生活の満足度については「まったく満足していない」と投稿者。「この年金では、冠婚葬祭や、家族を守る家の修繕費用には間に合わず、とにかく現役時代に、もっと節約生活をし、貯める事に一生懸命になれば良かった」と悔やみます。
老後資金に不安を抱えている現役世代には、「物事を現実的に考え、社会情勢の不安が将来あっても大丈夫なくらい、家族に迷惑を掛けない程度と思うと、老後資金は5000万円は貯める事を目標にしていた方が良いと思います」とアドバイスされていました。
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(文:あるじゃん 編集部)