1億円を築く人は「切手」にもこだわる。信頼を積む小さな習慣

「1億円を貯める人」と聞くと、細かくお金の計算をして無駄を徹底的に省くような、効率重視の人物を思い浮かべるかもしれません。とはいえ、そんな中にもさりげない工夫や気遣いを欠かしません。その方独自のさまざまなこだわりがあるようです。※サムネイル画像:amanaimages

「1億円を貯める人」と聞くと、細かくお金の計算をして無駄を徹底的に省くような、効率重視の人物を思い浮かべるかもしれません。でも実際にお会いしたある資産家の方は、むしろその逆のような、ゆったりとした余裕を感じさせる方でした。

やりとりは必要最低限で済ませられる場面でも、さりげない工夫や気遣いを欠かさない。その姿勢には、確かな「自分軸」が感じられました。今回は、そんな1億円を築く人のこだわりについてご紹介します。

経理の机に並んでいた、色とりどりの「記念切手」

今では請求書のやりとりも電子メールが主流になりつつありますが、私が営業をしていた頃は、紙の書類を封筒に入れて郵送するのが当たり前の時代でした。

ある会社を訪問した際、ご主人の経営を支え、経理を担当されている奥さまの机の上に、色鮮やかな「記念切手」が並べられているのが目に留まりました。「きれいな切手ですね」と言うと、「うちから出す請求書の封筒に貼るの」と笑顔で答えてくれました。

ビジネスの現場では、通常の切手を貼って事務的に済ませる場合が多いかもしれませんが、この方はあえて季節の花や風景などが描かれた記念切手を使っていたのです。

「同じものを送る」のだけれど、少しの気持ちを添える

郵便局で毎月のように発行される記念切手。そこには、四季折々の花々や国宝、愛らしいキャラクターなどが美しく印刷されています。なぜ、手間をかけてまで記念切手にこだわるのか。

奥さまは、その理由を「せっかく送るなら、受け取る相手に少しでも和んでもらえたらうれしいから」と話してくれました。

請求書は事務的なものではあるけれど、「今月もお取引できたことへのお礼の気持ちも込めている」とのこと。毎月送るものだからこそ、変化や楽しさを感じられるようにしたい、という想いが込められていました。

その考え方に触れたとき、私は効率や合理性だけでは測れない価値があることをあらためて感じました。

「丁寧にやる」ことが信頼につながっていく

一見地味なことでも、それが自然にできる人は、身の回りのことを大切にしている証拠です。

今回のような、請求書に貼る切手1つを季節の記念切手にするような心配りは、お金を直接増やす行動ではないかもしれません。けれど、そうした細やかな姿勢は、やりとりの相手に「大切にされている」と感じてもらうきっかけになるのかもしれません。

日々の仕事を、ただこなすのではなく、「どう届けるか」を意識して行動すること。その積み重ねが、信頼を育て、人との関係をよりよいものにしていきます。

流行や周囲の基準に流されるのではなく、「自分はどうしたいか」という視点で選ぶ。それが結果的に、落ち着いた判断や、自分に合った資産の築き方にもつながっていくでしょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))
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