高度低下中の人工衛星を救え! NASAが救助ミッションを今夏実施

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Image: NASA’s Goddard Space Flight Center Conceptual Image Lab

衛星救助ミッション、やってみる価値ありますぜ。

地球軌道状を飛ぶ人工衛星。通常は決められた軌道を飛んでいるのですが、だんだんとその飛行高度は下がってきてしまいます。高度が下がるにつれ地球の重力にさらに引っ張られ、大気圏に突入して燃え尽きるか、もしくは地球に落下するか…。

今、その危機に瀕しているのが、2004年に打ち上げられたガンマ線バースト観測衛星のスウィフト衛星です。

高度が下がる理由

20年以上前に打ち上げられたスウィフト衛星。宇宙空間で過ごす時間とともに、その飛行高度を徐々に下げてきました。

高度低下は、スウィフトだけでなくどの衛星にも起きること。ただし、昨今の太陽活動の活発化、太陽嵐による影響で、高度が低下は想定よりも急激なペースで進行中です。現状の最新予測では、2026年中頃には、制御不能となって地球大気圏に再突入してしまう可能性が50%あるといいます。

そこで、2月11日、NASAが高度低下中のスウィフトの救出ミッションを発表。この夏にも、スウィフトの高度引き上げを実施予定です。

スウィフトを救え!

今夏の高度引き上げミッションを担うのは、アリゾナを拠点とする民間宇宙スタートアップKatalyst Space Technologies。

昨年、NASAはKatalyst Space Technologiesのスウィフト高度引き上げのための宇宙船「LINK」の開発資金3000万ドルを提供。このミッションが成功すれば、スウィフトはさらに運用期間を伸ばすことができます。

ミッション成功率を最大にするためには、スウィフトの高度は300キロメートルより上である必要があるとされているのですが、2月時点でスウィフトの高度はすでに400キロほど…。

高度引き上げミッション実施までの間にNASAができるのは、スウィフトの運用を最低限に止めること。スウィフトには3つの観測装置が搭載されていますが、夏のブーストミッションまで、Burst Alert Telescope以外はお休みとなります。

高度引き上げミッション、LINK打ち上げ予定は6月。それまで耐えてくれ!

Source: NASA

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