空飛ぶクルマ、アメリカで今夏テスト開始。大統領令が後押し
03/12 13:00
GIZMODO

ヘーイ!タクシー!(空に向かって)
アメリカ連邦航空局(FAA)が、eVTOL(電動垂直離着陸機)メーカー8社の試験計画を承認したと報じられました。Archer Aviation、Beta Technologies、Joby Aviationなどが、最短で今夏から全米26州で実証飛行をスタートする見込みです。
eVTOLは、ざっくりいえば、人間が乗れるようなドローンみたいなもの。「空飛ぶクルマ」と呼ばれることも。
また、その名の通りに「垂直に飛び上がって降りられる=長い滑走路を必要としない」という大きなメリットがあります。それゆえに将来的には、タクシーのように乗り降りできる民間サービスになる期待もあるんです。
エアタクシーの可能性を探りまくるテスト

実証実験の内容はバラエティ豊かです。
ニューヨーク・ニュージャージー港湾局では、マンハッタンのヘリポートを拠点とした都市型エアタクシーを含む十数種類の運用モデルをテスト。
テキサス州ではダラス、オースティン、サンアントニオ、ヒューストンを結ぶ広域区域飛行が試される予定です。貨物輸送や医療救助、自律飛行の実証も含まれています。
ふつう新型の飛行機が空を飛ぶには、FAAによる数年がかりの認証プロセスが必要です。でも、今回は正式な認証なしに実証実験を始められる特別なパイロットプログラム。
トランプ大統領が昨年の大統領令で発動したもので、開発のスピードアップが狙い。参加企業の一角であるBeta TechnologiesのCEOは、「通常より1年早く機体を運用できる」と喜び、これらの企業の株価も一斉に上昇しました。
万博でも飛んだ!日本でもエアタクシーは模索中
日本でもこの流れはしっかり来ています。
ANAホールディングスはアメリカのJoby Aviationと組んでエアタクシーを日本に持ち込もうとしていて、2025年8月に合弁会社設立の本格検討を発表。100機超を段階的に導入し、まず東京からサービスをスタートする計画です。
乗りものの中身も気になるところ。たとえば、先日の大阪万博でも飛行テストされた機体の「Joby S4」は、全長約7.3m、翼幅約10.7mとセスナ機ほどのサイズで、パイロット1名と乗客4名の計5人乗り。
最高時速約320km、1回の充電で160km航続可能です。だいたい東京の都心から富士山のふもとくらいまで、ひとっ飛びできますね。しかもCO2排出ゼロ、そして驚くほど静か。「ヘリコプターと比べて100倍以上静かだ」とJobyは説明しています。
ANA×Jobyのエアタクシーは、2027年度以降にまず東京でサービスを始め、関西・全国へ広げていく計画。将来の運賃は「陸路タクシーと同程度の水準を目指す」とのこと。
渋滞なし、乗り換えなし、到着時間はピタリと読める。まさに夢の移動手段…!
結構、日本だと川や海をサクッと渡りたい!みたいなニーズも多いと思うので、相性良いはずなんですよね。隅田川あたりにズラッと離発着場を並べて、ブンブン各地へ移動するとか。楽しみにしている未来の姿のひとつです。
Source: IT之家, ジェトロ ビジネス短信, 翼の王国 ANA REPORT