Lenovoのゲームボーイ風デバイスが存在していた! でもこれはオススメできない

Lenovoレノボ)が新型ポータブルゲーム機として作ったのは、「Lenovo製ゲームボーイ」でした。…いや、実際にはなかなか複雑な話なのです。

中国大手通販サイトのAliExpressに「Lenovo G02」というレトロゲーム機が登場しました。価格は、執筆時点で1万2000円からとなっています。

世界PC市場でシェアトップを誇るLenovoのゲーム機となればなにか特別なものがあるのかとちょっと期待したくもなりますが、特別なのはこのゲーム機にまつわる事情であり、正直購入はオススメできません

Lenovo公式。でもちょっと違う

Lenovoといえば、美しいOLEDディスプレイと圧倒的なパワーを持つポータブルゲーム機「Lenovo Legion Go 2」があります。今回のLenovo G02は、そのような性能を持ち合わせてはいません。

このゲームボーイ風筐体のデバイスは、「Rockchip RK3326」というチップと1GBのRAMが搭載されています。4.5インチの液晶ディスプレイを備え、解像度は1,024×768。

全体のデザインはこの手のデバイスと同じような感じで、十字キー、ABXYボタン(フェイスボタン)、そして十字キーの下にアナログスティックも搭載されています。

このLenovo G02は、スペック上では初代ゲームボーイのゲームタイトルや、ほかにも複数のゲーム機のタイトルにも対応しているとのこと。場合によっては一部ゲームキューブのタイトルも動作する可能性があるようです。

中国市場限定という特殊な事情

ゲームメディアのRetro Dodoが、Lenovo G02を実際に購入して試してみたところ、起動時の画面(いわゆるスプラッシュスクリーン)には“Lenovo”のロゴが表示されたとのこと。

さらにLenovoの中国公式サイトでも自社製品のひとつとして掲載されています。つまり、このゲーム機がLenovo公式であることは間違いないようです。

ただし、奇妙なことにこのゲーム機には、ゲームタイトルが大量に入ったSDカードが同梱されている場合があるようで、その中には“数千本に及ぶクラシックな任天堂のタイトルがプリインストールされているそうです。

Retro Dodoが購入したものにも、これらが含まれていたとのこと。

当初偽物の製品だと思っていたRetro Dodoは、Lenovoに問い合わせたそうです。すると、Lenovoの広報担当者から返事があり、このデバイスは「中国市場限定を目的とした地域ブランドライセンス契約に基づいて製造されました」との説明があったそうです。

そして、このLenovo G02は同社のPCなどグローバル向けのプロダクトポートフォリオには含まれないとも述べています。

この製品は、中国国内で急成長しているというレトロゲーム機市場、特に著作権への配慮が薄いデバイス市場に向けた、手っ取り早い収益獲得手段のようなものなのかもしれません。

たとえば、AliExpressのようなメーカー直送の通販サイトにアクセスすれば、似たようなゲームボーイのクローンともいえるデバイスをすぐに見つけることができるでしょう。とはいえその中には、Anbernicのような優れたゲーム機も存在しています。

ゲームタイトルが含まれていたら当然問題となる

そうしたデバイスの多くは、microSDカードがプリインストールされた状態で購入できるオプションも用意されています。そうした製品では、開発元はエミュレーターに加え、大量のROMを詰め込んでいます。

このROMとは、「Read-Only Memory(読み取り専用メモリ)」の略で、エミュレーターで動作する吸い出し済みゲームファイルを指す俗称です。エミュレーションそのものは必ずしも違法ではありませんが、著作権保護されたゲームを購入することは明らかに違法です。

レトロゲーム機メーカーが直接デバイスを販売する際、ゲームを一切収録していないのには理由があるのです。

Lenovo G02は数あるポケットサイズのエミュレーターのひとつに過ぎません。さらに、こうした事情がある以上、やはり購入はおすすめできません。

ゲームボーイ風のレトロゲーム機を探すなら、たとえばフリップ式スクリーンを備えた新型「Anbernic RG Rotate」や「TrimUI Brick」のようなデバイスも選択肢になるでしょう。

米GIZMODOとしてもギズモード・ジャパンとしても、海賊版行為を推奨・容認するものではないことを改めて明記しておきます。

Source: AliExpress, Retro Dodo, 联想

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