Netflixの収益が値上げのおかげで105億4000万ドルに増加、2025年第1四半期の収益は前年同期比12.5%増
04/18 10:50
大手ストリーミングサービスのNetflixが2025年4月17日に、2025年第1四半期(1月~3月)の決算報告を行いました。発表の中でNetflixは、2025年1月の値上げの結果、売上高が前年同期比で12.5%増加したことを報告しています。
COMBINED-Q1-25-Shareholder-Letter-V2.pdf
(PDFファイル)https://s22.q4cdn.com/959853165/files/doc_financials/2025/q1/COMBINED-Q1-25-Shareholder-Letter-V2.pdf
Netflix revenue rises to $10.5 billion following price hike | The Verge
https://www.theverge.com/news/650930/netflix-revenue-rises-earnings-q1-2025
Netflix Q1 2025 Earnings Beat, Streamer Stops Reporting Subscribers
https://variety.com/2025/tv/news/netflix-q1-2025-earnings-financial-results-subscriber-counts-1236371830/
Netflixの2025年第1四半期の売上高は前年同期比12.5%増の105億4300万ドル(約1兆5000億円)、純利益は28億9000万ドル(約4100億円)で、前年同期の18億6900万ドル(約2600億円)を大幅に上回りました。調査会社・LSEG Data & Analyticsによると、105億4300万ドルという収益は105億1000万ドル(約1兆4900億円)というアナリストの予想を上回るものとのこと。
Netflixは今回の収益増加について「最近実施した価格変更と会員数、広告収入の継続的な成長による」と分析しています。実際にNetflixは2025年1月にアメリカやカナダ、アルゼンチン、ポルトガルでサブスクリプション料金の改定を行っており、月額料金が最大2.5ドル(約355円)値上げされています。
Netflixがまた値上げ、サブスク料金が最大16%アップ - GIGAZINE
なお、Netflixは2025年第2四半期の売上高を110億350万ドル(約1兆5600億円)と予想しており、今後も成長が継続すると分析しています。
2025年第1四半期には、「アドレセンス」「バック・イン・アクション」「アドヴィタム」「カウンターアタック」などの作品がリリースされました。特に「アドレセンス」や「バック・イン・アクション」はそれぞれ1億2400万回、1億4600万回と高い再生回数を誇っています。Netflixは「今後も我々はユーザーの皆さまをワクワクさせるようなさまざまなラインナップをご用意しています」とアピールしました。
Netflixは2024年第1四半期の決算報告で、2025年からは四半期ごとの加入者数報告をやめることを発表しています。当時Netflixは「広告付きプランや会員追加機能など複数の収益源を生み出しており、サブスクリプション価格も国やプランによって異なるため、もはや会員数は成長を示す要素のひとつに過ぎない」「会員数ではなく、サービスに費やした時間である『エンゲージメント』が顧客満足度を示す最良の指標である」と指摘していました。そのため、今回の決算報告においてNetflixの加入者数が発表されることはありませんでしたが、Netflixは「2025年1月に全世界の加入者数が3億人を突破した」と報告しています。
Netflixが2024年第1四半期決算を発表、総会員数は前年比16%増の2億6960万人に達して売上高と純利益も大幅に増加 - GIGAZINE