次世代コーデック「AV2」の開発は順調でノートPCでのデコード実演ができる段階まできている


フリーでオープンなコーデックの開発を目指すAlliance for Open Media(AOMedia)は、次世代の動画圧縮規格「AV2」の仕様ドラフトを公開しています。公開に先立って、AOMediaに参加するGoogleやVideoLANがTHXの協力を得て消費者向けノートパソコンを用いたリアルタイムデコーディングの実演を行い、ネイティブアプリケーションとブラウザベースのストリーミングの両方でAV2の再生が可能であることを示しました。
AOMedia: Reflections on 2025 and the Work Ahead | Alliance for Open Media
https://aomedia.org/blog%20posts/AOMedia-Reflections-on-2025-and-the-Work-Ahead/
Demonstrating Real Time AV2 Decoding on Consumer Laptops | Alliance for Open Media
https://aomedia.org/blog%20posts/Demonstrating-Real-Time-AV2-Decoding-on-Consumer-Laptops/
AV2はAV1の後継となる次世代のAVMビデオコーデックで、Google・Amazon・Apple・Microsoft・Mozilla・Netflix・NCIDIA・IBMなどの企業によって設立された非営利団体・AOMediaによって策定されています。
AV1コーデックの次世代規格「AV2」は2025年内リリース予定、一体どのような感じになるのか? - GIGAZINE


AV2は5年をかけて開発されており、仕様ドラフトが2026年2月1日に公開されました。
AV2 Bitstream & Decoding Process Specification
https://av2.aomedia.org/v13-public/index.html


これに先だって、VideoLANはアメリカ・ラスベガスで2026年1月6〜9日に開催されたCES 2026の会場で、MacBookでVLC 4を用いたデモを披露しました。これは最新のAV2開発ブランチに基づいて構築されたAVMリファレンスデコーダーのプラグインを使用したもので、ArmベースのMacBookで動作しているのも特徴的です。
First demo of upcoming new open codec AV2, with playback inside VLC4 at #CES2026 on a normal laptop!
AV2 is coming soon and it's developed by the @a4omedia to have the best royalty-free video codec!
If you want to see the demo during #CES26, contact us! pic.twitter.com/BVEUoJLLcV— VideoLAN (@videolan) January 7, 2026
VideoLANはウェブブラウザではなくネイティブのデスクトップメディアプレーヤーでAV2デコーディングが行われたのは今回が初の事例であり、既存のプレーヤーのアーキテクチャに統合して標準的なハードウェアでリアルタイム実行できることが示されたとしています。
一方、Googleはゲーミングノートパソコン上のChromeを使用して、YouTubeから配信されるAV2動画の再生を実演しました。この実演ではlibavmリファレンスエンコーダーで生成されたプレリリース版のビットストリームが使用され、1080pかつ24fpsでのリアルタイム再生が行われました。


AOMediaはGoogleとVideoLANのデモを通じて、「AV2デコードはリファレンス実装を用いることで、実際の再生環境においてすでに機能しています。そしてノートパソコンクラスのハードウェアにおいて、一般的な解像度でのリアルタイムデコードが実現され、libavmデコーダーを組み込んだカスタムブラウザを用いることで、エンコードからデコードに至る完全なパイプラインが消費者向けハードウェア上で機能することが確認されました。AV2はネイティブアプリケーションやウェブベースのストリーミングスタックなど、複数の実装プロセスを通じて統合できます」と論じました。
AOMediaによると、記事作成時点では最適化やベンチマークよりもAV2実装の実現可能性に焦点が当てられており、今後は性能の最適化や対応プラットフォームの拡大、製品版レベルの実装に向けた取り組みが進められる予定だとのこと。AOMediaは今後もAV2の普及に向けた技術アップデートを共有していくとしています。

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