主人公の子供時代を演じるドラマに「顔タイプがまったく違う」視聴者も困惑する“キャスト”選出

小栗旬と北村匠海は似ていなくもない!?

 放送中のドラマ『ダメマネ!―ダメなタレント、マネジメントします―』(日本テレビ系)で、あることが話題になっている。

子役・少年期時代と成長してからのキャスト

「天才子役が芸能事務所のマネージャーとなって所属タレントを再生させていくというストーリーですが、子役時代を演じる増田梨沙さんと成長してからの川栄李奈さんの顔立ちが違うので、ドラマ実況掲示板などで“同一人物だと理解できなくて話がよくわからなかった”の声が多いようです」(スポーツ紙記者)

 子役時代のトラウマを抱えたヒロインにとって、幼少期パートはドラマの中枢なのだが……。

 子役・少年期時代と成長してからのキャストが同一人物に見えない作品は「数多くある」と、ライターの津田春子さん。

「最近最も話題になったのはNetflix配信の『First Love 初恋』。学生時代の初恋相手を思い続ける男女の話なのですが、成長してからを演じているのが佐藤健さんと満島ひかりさん。その学生時代が、木戸大聖さんと八木莉可子さんで、それぞれまったくタイプが違う。

 木戸さんは丸顔で輝く笑顔が印象的で色白なのに対し、佐藤さんは面長で色黒で陰がある。ヒロインも同様。八木さんは身長が高く色白でがっちり体形なのに対して、成長した満島さんは色黒で華奢。成長する過程で心に傷を負ったから容貌も変化してしまった、と脳内補完して納得させましたが……」

 子役パートが重要なカギを握る朝ドラでも、似たような現象がたびたび見られるようで─。

朝ドラはヒロインに似ている子役を選ぶというよりも演技力で判断するので、成長後の容姿が様変わりしがち。天才子役の呼び声高い毎田暖乃さんは『おちょやん』で杉咲花さんの幼少期を演じました。まったくタイプは違いますが、それぞれ演技力が高いため引き込まれました。

『ちむどんどん』では黒島結菜さんの幼少期を稲垣来泉さんが演じ、“タイプが違う!”と当時から言われていました。評価されている作品だとタイプが違っても納得されるのですが、不人気な作品だとそれすらも批判の対象になりますよね(笑)」(津田さん、以下同)

北村匠海と小栗旬

 今をときめくあの俳優も「成長してからと違う」子役だったという。

「北村匠海さんはその卓越した演技力と存在感で、主人公の少年時代を引き受けることが多かった。映画『重力ピエロ』では岡田将生さんの、『君の膵臓をたべたい』では小栗旬さんの少年時代を演じています。『君すい』に関しては少年時代の恋愛がメインなので、北村さんの成長後を小栗さんが演じたと言ったほうがいいかもしれません。どちらにしても顔タイプがまったく違う。イケメンであることに変わりはないですが」

 いったいなぜ、このような現象が起きるのか。

「朝ドラのように演技力重視の場合や、北村さんのように監督や制作側から“使いたい!”と思わせる魅力がある俳優なら視聴者も納得します。『ダメマネ!』の増田さんも演技力が光っている子役さんなので、元天才子役という役柄を優先して彼女がキャスティングされることになったのでしょう。

 一方で、事務所のバーターやゴリ押しの結果、似ていないキャストが選出されることもあったり……」

 制作側の都合で視聴者を混乱させるのは、勘弁してほしいかも。

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