仲間由紀恵が『風、薫る』に患者役で出演。「寄り添うりんの姿に何を感じるのか、精一杯演じます」

(『風、薫る』/(c)NHK)

2026年春から放送予定の朝ドラ『風、薫る』。見上愛さんと上坂樹里さんのダブル主演で、明治期に看護師という職業の確立に貢献した大関和さんと鈴木雅さんをモチーフにしたバディドラマだ。NHKは2月25日、新たな出演者を発表した。りんが受け持つことになる侯爵夫人の患者・和泉千佳子役を仲間由紀恵さんが演じる。

【写真】『風、薫る』でヒロインを務める見上愛と上坂樹里

連続テレビ小説114作目となる『風、薫る』は、見上さん演じる一ノ瀬りんと、上坂さん演じる大家直美の2人が、患者や医師との向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがては“最強のバディー”になっていく物語。

和泉千佳子は、りんが受け持つことになる侯爵夫人の患者。とある事情により心を閉ざしている。

出演決定にあたり、仲間由紀恵さんがコメントを発表した。

尊敬と憧れの念

――「風、薫る」に出演の意気込みは

侯爵家の奥方である千佳子を演じます。台本を読み、どのような時でも凛としている姿に、なんて誇り高い人なんだろうと、尊敬と憧れの念を抱きました。

周りからみれば、わがままな華族の奥方ですが、目の前の現実を受け入れられず苦しみながらも、ただ自分の誇りを胸に持ち続けている、そこに拘ってこれまで生きてきた千佳子が、りんと関わることで、大切な事に気づきます。

寄り添うりんの姿に何を感じるのか、精一杯演じます。楽しみです。

朝ドラの現場は…

――朝ドラの出演について

1998 年『天うらら』、2014 年『花子とアン』、2022 年『ちむどんどん』に出演させていただきました。

初めての朝ドラは確か10 代、ヒロインの恋敵という役柄。『花子とアン』では、ヒロインの親友役として共に長い時代を生きる事ができました。緊張しっぱなしだった頃とは、また違い役深く作り込む事もできて、外ロケから始まり、スタジオ撮影へと突入する、というお決まりの流れも楽しめました(笑)。

そして、『ちむどんどん』は、実際に幼い自分の子供たちも一緒に家族ごと沖縄に引っ越すかのように、移動して撮影期間を過ごしました。現場もキャスト&スタッフが一つの大きな家族となって、愛情ある現場で一丸となって作品を作る。

そんな現場にいられて本当に幸せでした。今回は短い滞在ですが、よろしくお願いします。

――『風、薫る』は作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などは

看護職の中でも、私はやはり出産の時にお世話になった助産師さんたちに今でも感謝しつづけています。

何もかもが初めての妊娠期間で、自分の価値観が大きく変化していく。役者として、ではなく、妻としてではなく、1 人の人間として、「自分」というものを本当に考えさせられる時間でした。

気持ちが不安定な中、助産師さんたちの精神的サポートのおかげで、大袈裟ですが、生き延びることができたと、本当に深く感謝しています。

原案は…

ドラマの原案となるのは、田中ひかるさん著書の『明治のナイチンゲール 大関和物語』(中央公論新社刊)。

同書によれば、女性は専業主婦が当たり前だった明治時代当時、病人の世話をする看護師という仕事はそもそも職業として扱われておらず、命を引き換えにお金を得る、嫌厭される対象とみなされていた、という。

そんな中、りんのモチーフとなる大関和は、シングルマザーとして東京に上京し、専門的な知識を身に付けた看護婦(看護師)になることを決意。コレラや赤痢などの伝染病で命を落とす人が後を絶たない当時、看護婦養成所の1期生として入学し、卒業後は帝国大学医科大学第一医院でトレインドナースになる。

一方、看護婦養成所にて、大関和と同じ1期生でシングルマザーだった鈴木雅。日本で初めてとなる個人経営の派出看護婦会を設立すると、看護師が病院や病院人のいる家庭へ訪問する体制を整えた。

そこに大関和も加わり、日清戦争後にかけてその規模は拡大。2人は防疫活動でも大きな成果を残し、<看護師>という職業の確立に大きく貢献したとされます。

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