光浦靖子「一度芸能界から離れたいと、50歳でカナダへ留学。2年間のカレッジを終え、今の収入源は手芸のワークショップ。いつかはカフェも開きたい」【2026年編集部セレクション】

「でっかい夢として、自分のやりたいことを実現してお金も稼ぎながら、授業料の元を取ろうと思っています」(撮影:本社・武田裕介)
2025年上半期(1月~6月)に配信したものから、改めて読み返してほしい「ベスト記事」を選びました。(初公開日:2025年1月24日)

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芸能活動を休止し、カナダへ留学して4年目の光浦靖子さん。芸能界を離れ、自分のことを誰も知らないバンクーバーで、まったく新しい人間関係を築いています。物価が高くて暮らしはつましくても、気持ちはどんどん解放されているそうです(構成:川口美保 撮影:本社・武田裕介)

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【写真】川の中で素足に短パン。片足立ちで自然を満喫する光浦さん

前編よりつづく

贅沢はせずに夢は大きく

留学を機に収入が途絶えたので、経済的な不安はもちろんありました。特に今、カナダは物価がどんどん上がっていて、家賃もこの2年でかなり高くなってきているんです。

私は急激な値上がりの前に引っ越せたから、今の相場からしたら安いほう。とはいえ余裕があるわけではありません。

語学学校を卒業した後はカレッジに進むことにしたのですが、2年は通いますから、一時帰国して、東京の倉庫に預けてあった家財道具を思い切って売りました。倉庫代ももったいないしね、と。正直、あれは売らなきゃよかった、と後悔することが多いですけどね。(笑)

引っ越し先の家も中古の家具ともらいものばかり。カナダは中古品に対する偏見がまったくなくて、みんなが物をぐるぐると回して使っていく文化なんですよ。

一学生ですから、外食は減り、化粧品も買わなくなり、これといった贅沢もしていません。物価が高いカナダで、日本にいた時の3分の1ぐらいの生活費で暮らしています。

カレッジの第一志望は幼児教育だったのですが、私の英語力では入試をパスするのは無理でした。それで第二志望の料理のコースへ進みました。

料理は好きですし、いつかカフェを開きたいという夢を持っていて。それに、せっかくなら英語とともに何か技術を身につけられたら、と思ったんです。

カレッジに通うには、2年で450万円近い費用がかかります。そこで2年のコースを終え、3年の就労ビザを取得しました。最近は永住権はもちろん、この年では就労ビザをもらうのも難しいですから、時間と労力とお金を使って、なんとかゲットしたんです。

でっかい夢として、自分のやりたいことを実現してお金も稼ぎながら、授業料の元を取ろうと思っています。

老後、みんなが集える場づくりを

自分が異国の地・カナダでお金を稼げるとしたら何か。「私、手芸が得意だぞ!」と思い、ワークショップを始めることにしました。告知すると、すぐにチケットが完売。カナダ在住の日本人や、アメリカからわざわざ来てくれた人もいました。

「テレビで見ていました!」とか、「会いたかった!」と言ってくれ、「私、人気者だったんだ!」とびっくりしましたね。

今まで自分は芸能界に向いていないと思っていたんですよ。だけどこうして喜んでくれる姿を見て、続けてきてよかったなと、これまでの自分が報われたような気持ちになりました。

ワークショップにはリピーターも多く、一緒に手芸をする時間をとても楽しいと言ってくれています。来てくれる人たちには精神的に助けられているんです。

そこでカフェもできたりするといいですね。バンクーバーは土地代が高すぎてこのままだと自力でお店は出せないけれど、いつか、みんなの憩いの場になるコミューンをつくりたいと思っています。

夢を叶えるためにはやはり健康が大前提。カナダは日本と違い、まずホームドクターに紹介状を書いてもらって専門医を予約する必要があります。

今はホームドクターもなかなか見つからない。日本のようにすぐに医者に診てもらうのは難しいのです。自分で健康を維持しなくてはいけません。

カナダに来てからの精神状態はとても良好です。バンクーバーは環境もいいんですよ。街の中に森があったりして、どこに行っても緑がある。

もし日本に戻るとしても、老後は緑の多い田舎に住みたいなとか、自分が生き生きと暮らせるのはどういう環境かもわかった気がします。

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