『しゃべくり007』に賀来賢人が登場。『今日から俺は!!』同窓会に「コメディが人生の転機を作ってくれた」
05/25 18:00
婦人公論.jp

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立て続けに強烈なキャラクターを演じ、抜きん出た個性に注目が集まっている賀来賢人さん。しかしデビューから12年の道のりは必ずしも順調な時ばかりではなかったと言います。
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できなかったら死んだほうがいい
20代半ばぐらいまでは、役者として少しつらかったかな。焦っていたし、もがいていましたね。同世代の俳優が活躍しているのを見て、「おくれを取った」と勝手に思い込んでいたんです。ただ舞台などの仕事を地道に頑張ることで、確実に力をつけてきたという思いもあったので、あとは運とタイミングだけだ、と。「早くチャンス、来い!」と、いつでも飛び出す準備はできていました。
俳優としての意識が変わったのは、26歳頃。役者として「この先どうなるんだろう」と一番悶々としていたとき、福田雄一監督に「役者として今、迷ってます。僕はどうすればいいですか?」と相談したんです。そうしたら「コメディの道を一回極めなさい。やり切れ!」とアドバイスされました。
それまで自分のなかに特にビジョンもなかったので、なるほど、一度コメディを突き詰めてみよう、と。変顔だろうが何だろうが、本気でやり切ることを心がけていたら、流れが一気に変わりました。福田さんは僕のなかのコメディアン的な素質を見抜いて、強みになると思ってくれていたんでしょうね。
その後福田さんが手がけたドラマ『今日から俺は!!』で僕が主役を演じることになり、台本を読んだ瞬間、自分の持ち味が最大限に生かせるキャラクターだと感じました。これを表現できなかったら、役者として死んだほうがいいと思ったぐらい。福田さんは「このドラマはちびっ子から大人まで愛されるドラマになるだろう」と言っていましたが、好評をいただいて、予想以上の反響があり、本当に嬉しかったです。
現在出演中の『アフロ田中』は、人気漫画が原作です。僕が演じる田中は、埼玉から上京した22歳の土木作業員。田中をとりまく仲間との日常のやり取りや、恋愛事情を描いたコメディ作品です。田中という主人公がどれだけ一所懸命生きているのか、真面目さとダサさと時に見せるかっこよさを、必死に演じています。田中の成長物語ということもあり、なかにはお色気シーンもありますよ。

子どもが生まれ、みんなが喜んでくれて
最近、コメディの印象が強いこともあり、陽気な性格と思われがちですが、実はそうでもありません。これまでは素直じゃない部分があったり、人の顔色を窺うことがあったりと、面倒な一面がありました。しかし3年前に結婚してからは、「自分の気持ちに正直でいいんだ」と気付き、気持ちがラクになりました。
家にいるときは子どもと遊んだり、同じ時間に一緒に寝たりしています。子どもって朝からトップギアで行動するので、ついていくのが大変。僕はまだ子育て2年目ですが、子ども1人を育てるだけでも大変なのに、よくぞ僕と兄をここまで育ててくれたなと、親のありがたみを感じますね。
祖父母の喜寿のお祝いや家族の誕生日など、年に何度か家族みんなで集まると、母は孫の顔を見てすごく嬉しそうにしているし、父なんてもうデレデレ。おばあちゃんにいたっては、それまで僕のことが世界で一番好きだったはずなのに、ひ孫に気持ちが向いてしまって、ちょっとショックでした。あら、こんなに変わるの? ってぐらい(笑)。子どもを連れて行くたびに「生きる気力が湧く」と泣いて喜んでくれる姿を見ると、本当に良かったなと思います。
今までは自分のことだけ考えて生きていればよかったけれど、親になって子どもに教えられることや、助けられることがたくさんあり、ありがたい経験をさせてもらっています。

先輩の教えをずっと実践しています
最近、ドラマはもちろん「いっぱいCM見るよ」と周りから言われるようになりました。でも自分はまだまだだなと思うので、佇まいや現場での立ち居振る舞いなど、いつも先輩たちを観察しています。
以前、石橋蓮司さんと共演したとき本当に良くしてもらって、「何かあったら連絡しろ」と電話番号を渡されたんです。そういったことはあまりしない方だと聞いていたから、嬉しかったですね。蓮司さんには芝居も褒めていただいたのですが、「ただ、ひとつだけ言うなら、感情的なことを体で表現するときはこぶしを握るといい。力が逃げないから」って、サラッとアドバイスしてくださいました。実は僕、それをずっと実践してます。
この先かっこいい先輩たちのすべてを吸収して、「こんな賀来賢人もいたんだ」というものを見せられるように、頑張ります!