山口崇さん死去、88歳、所属事務所がHPで発表、「クイズタイムショック」2代目司会者
04/21 15:52
俳優の山口崇(やまぐち・たかし、本名・山口岑芳=やまぐち・たかよし)さんが18日午後3時36分、肺がんのため、入居中の高齢者施設で死去した。88歳だった。所属事務所のオフィス天童が21日、公式ホームページで発表した。
山口さんは1936年11月17日、兵庫県淡路島出身。早稲田大学教育学部英文科中退。NHK俳優養成所、劇団三十人会、劇団俳優小劇場などを経て、74年に小沢昭一らと芸能座を結成した(80年に予定通り解散)。
国民的ドラマとなったNHK「天下御免」で魅力あふれる主人公・平賀源内を好演して話題に。時代劇「大岡越前」では、長年にわたって徳川吉宗役を演じた。また、テレビ朝日系クイズ番組「クイズタイムショック」では、2代目司会者としてお茶の間で人気を集め、1986年3月の最終回まで司会を務めた。
最後の出演作は、三谷幸喜監督の映画「記憶にございません!」(2019年)。三谷監督からの強い要請を受けたもので、総理大臣(中井貴一)の恩師・柳友一郎役を演じた。
長唄では人間国宝の七代目杵屋巳太郎(故・杵屋淨宵)に師事。夫人の元女優・平尾桂子(杵屋巳貴)とともに、本人も名取で杵屋巳楓として活躍した。長女の山口由紀は杵屋巳織として、長男の山口太郎は杵屋巳三郎として第一線で活躍している。ライフワークの民話研究家として、長く活動した。