海原はるか・かなた芸歴55周年記念公演PR 海原はるか「感謝しかない」

結成55周年公演について語った海原かなた(左)と海原はるか(右)(カメラ・渡辺 了文)

 ベテラン漫才コンビ「海原はるか・かなた」が23日、大阪市内で芸歴55周年記念公演「はるかなEXPO55」(8月23日、24日=DAIHATSU心斎橋角座)に向け、取材会を行った。

 1日目は「横山ひろし・春けいこ」、酒井とおるなど同世代芸人や後輩漫才師によるネタ披露と、過去に披露してきた漫才台本をもとに「漫才」をテーマにしたトークコーナーを。2日目はクイズコーナーを通して漫才とは違う魅力を探るという。海原はるかは「相方とコンビ組んで、55年間も芸能の世界に自分が存在できるとは予測もしてなかった。もうありがたいやらうれしいやら、もう感謝しかないです。77歳になってこんなに幸せでいいのかな」と笑顔。海原かなたも「55周年という1つの節目なんですけど、これも1つの記録です。記録はいつか必ず誰かが破るものでございますが、こうして55年をできたら60年いけるところまで生きてみたい」と意欲をのぞかせた。

 55年を振り返り、かなたは「我々は新人賞という賞は全て外されてきましたからね。それでも漫才大賞奨励賞をいただけたし、大阪市市民表彰文化功労部門をいただけたのは、長くやっていて良かったとつくづく思っています」と語った。ここまで長く続けてこられた要因に、お互い元気でいられることを挙げた。はるかはプライベートヌード写真を70歳、75歳で撮影。80歳での撮影を目指し、現在もジムで鍛えており「ベンチプレスを最高60キロを3回」とニヤリ。かなたは腰部脊柱間狭窄(きょうさく)症を患ったり、内臓の手術もしたりしたが「体力的には元気。ジムに行けばコミュニケーションも取れるので、週に4日は通っています」と体力維持につとめている。

 ネタの稽古も“秘密基地”で行っていることも明かした。今後についてはるかは「あとはもう、相方と楽しく元気である間は楽しく漫才やりたい」と熱望。かなたも「今の時代にマッチしたネタを、作家の先生と打ち合わせしています」と胸を張った。