松本幸四郎 武智光秀役の特別ビジュアル初公開「魅力的で、かっこよくて憧れていた」

松本幸四郎が武智光秀を演じる「時今也桔梗旗揚」の特別ビジュアル(C)松竹

 歌舞伎俳優の松本幸四郎が歌舞伎座「七月大歌舞伎」(7月2~26日)昼の部「時今也桔梗旗揚(ときはいまききょうのはたあげ)」で演じる武智光秀役の特別ビジュアルが13日、初公開された。

 四世鶴屋南北が、5代目松本幸四郎とタッグを組み生み出した名作。明智光秀が織田信長を討ち取った史実の「本能寺の変」を題材として、光秀が謀反を決意する凄絶な過程を描く。明智光秀を「武智光秀(たけちみつひで)」、織田信長を「小田春永(おだはるなが)」と名前を変え、光秀の執念が劇的に表現される。

 光秀役は、幸四郎の曾祖父・初代中村吉右衛門が当り役とし、祖父・初代松本白鸚(八世幸四郎)、父・松本白鸚、叔父・2代目中村吉右衛門と演じ続けてきたゆかりの役。今回、幸四郎が身にまとっている光秀の衣装は、叔父の吉右衛門が舞台で使用していたもの。父の白鸚から教えを受け、7月の舞台で披露する。

 今回撮影されたのは通称「馬盥(ばだらい)の光秀」と呼ばれる名場面。主君である春永の不評を買い、光秀は森蘭丸から鉄扇で眉間を割られてしまう。7月の舞台で蘭丸を演じるのは幸四郎の息子・市川染五郎だ。さらに馬を洗う盥(馬盥=ばだらい)で酒を飲まされるなどの恥辱を受ける。

 幸四郎は撮影を終えて興奮気味。「何より光秀のこしらえ、馬盥の光秀のこしらえが魅力的で、かっこよくて憧れていたので、それを身に纏うことができ、スチール撮影をしていただいたからこそ、初日より早く着ることができたので、ありがたかった(笑)。憧れていたという気持ちを大事に稽古を重ねて初日を迎えたい。身が引き締まる思いです」と声を弾ませた。