「楽しみな2026年春ドラマ」ランキングTOP3、第1話は実際どうだった?【徹底レビュー】
05/02 07:00

クランクイン!
朗らかな春の陽気とともに続々とスタートを切った春ドラマ。クランクイン!は先月の放送スタート前に「春ドラマ」の期待度アンケートを実施し、トップ10を発表した。今回はそんなランキングベスト3の第1話は実際どうだったか、レビューしたい。
■ コワモテ半グレ青年→にこにこフリースクール先生 町田啓太の演技力の幅に舌を巻く『タツキ先生は甘すぎる!』
「楽しみな2026年春ドラマ」ランキング第3位は、町田啓太が主演を務める『タツキ先生は甘すぎる!』(日本テレビ系/毎週土曜21時)だった。
本作は、増え続ける不登校の子どもたちの居場所“フリースクール”を舞台に、学校に行きたくない子どもたちと一緒に、時に笑い、泣き、迷いながらも、多様化する生き方に希望を見いだしていくヒューマンドラマ。フリースクール「ユカナイ」の教室長・浮田タツキ(町田)は「楽しいことだけ、やろう!」と、子どもたちと遊んでばかり。第1話は、元中学校教師の青峰しずく(松本穂香)が、新しいスタッフとしてフリースクールに入ってきたところからスタート。しずく自身も過去の教師としてのキャリアで、何か苦い経験を抱えており、今後明らかになっていきそうだ。
そんな本作の主人公・浮田タツキを演じる町田啓太。ご存知のとおり、先日の配信スタート以来、大きな話題になっているNetflixシリーズ『九条の大罪』では、同じ金髪は金髪でもオールバック、体中に和彫り(ただし愛犬のパグの肖像)という半グレ青年・壬生憲剛を演じていた。半グレの頭にハンマーを振り下ろしていた町田が、エプロン姿でヘラヘラしているさまは、どう見ても同一人物に思えず、俳優の表現力に舌を巻く。ただ、松本演じるしずくの返答が期待したものと違ったときの「そういうことじゃないんだよなあ…」と顔を曇らせるさまは、どこか壬生の面影を見てしまい、個人的に怖い! と思ってしまった。
第1話では、しずくが徐々にタツキの自由すぎる教育方針に、反感を覚えていくところからストーリーが展開する。何かが原因で中学に通えなくなった早乙女綾香(藤本唯千夏)をめぐり、しずくはその原因を探しだしまた中学に通えるようにすべきだと主張するが、別に無理して通わせるべきではない、というタツキ。不登校は解決されるべき「問題」なのかどうか、それを問うとともに、シリアスな問題ながら、タツキを演じる町田が醸し出す柔らかなトーンの作風で、続きが見たくなる第1話となっている。
■ 事件の真相を追いながら文学知識にも触れられる『月夜行路 ―答えは名作の中に―』
「楽しみな2026年春ドラマ」第2位は、波瑠と麻生久美子がダブル主演する『月夜行路 ―答えは名作の中に―』(日本テレビ系/毎週水曜22時)だった。
本作は、謎解きを楽しみながら教科書でおなじみの名作文学から生きるヒントを学べる文学ロードミステリー。仕事漬けの夫と反抗期の子どもにないがしろにされる主婦・沢辻涼子(麻生)。45歳の誕生日…彼女が偶然出会ったのは、文学オタクの銀座のバーのママ・野宮ルナ(波瑠)。ルナは鋭い洞察力で、涼子とのわずかな会話と服装や持ち物から家族構成や夫の職業、20年前の“ある後悔”まで見抜いてみせる。そして、なかば強引に大阪へ連れ出すが、そこで待ち受けていたのは―まさかの殺人事件だった…。
麻生久美子に波瑠という大女優二人のバディものという豪華な本作。おまけにゲストとして佐々木希まで登場する第1話は、人生にお疲れぎみの主婦・涼子(麻生)が、ひょんなきっかけから文学オタクの銀座のバーのママ・ルナ(波瑠)と出会い、最初の事件に遭遇するまでが描かれる。気品がある銀座のママという出で立ちの波瑠だが、彼女には意外な過去が。とてつもなく洞察力が高く、文学知識をお披露目するチャンスがくるとやたら早口のオタク口調になる姿がかわいい。
そんな中、旅先の大阪で突然殺人事件に遭遇する二人! 第1話のメインとなる文学は、江戸時代の浄瑠璃作家・近松門左衛門の代表作「曽根崎心中」だ。事件の真相を追いかけながら、同時に文学知識にも触れられるという意味で、本作は楽しみながら教養を学べる令和人文主義のトレンドを取り入れていると言えるかもしれない。
不倫に殺人と一見内容はドぎつそうだが、そこまでショッキングな描写はなく、後に引きずらずさらっと視聴できる1話完結ものであり、今後も安心して見られる作品だ。
■ SnowMan宮舘がエモーショナルなアンドロイドを好演!『ターミネーターと恋しちゃったら』
「楽しみな2026年春ドラマ」第1位に輝いたのは、Snow Manの宮舘涼太が主演する『ターミネーターと恋しちゃったら』(テレビ朝日系/毎週土曜23時)だった。
本作は、連続ドラマ初主演の宮舘が演じる“400年後の未来からやって来たイケメンアンドロイド”時沢エータと、臼田あさ美演じる少女漫画雑誌編集者・神尾くるみが禁断の恋を繰り広げるオリジナル脚本によるSFラブコメディ。主題歌はSnow Man「SAVE YOUR HEART」となっている。
第1話では、週刊誌のエース記者のはずが突然、少女漫画誌の編集部に異動させられ悪戦苦闘するヒロイン・くるみの元に、アルバイトとして時沢エータがやって来る。気になる宮舘のアンドロイド演技だが、“コード付き電話”を見て興奮するなど400年前の日本にいちいちリアクションを取っており、このアンドロイド、アンドロイドのくせにやけにエモーショナルだ。
そのほかにも、なぜかくるみのマンションの隣室に引っ越してきたり、なぜかくるみ宅のトイレットペーパーが切れたのを察知してすぐに届けに来たり、怪しさ100点満点の変人ムーブを次々繰り出すエータを、宮舘がコミカルに演じる。
かと思えば、仕事で失敗して落ち込むくるみの心に効き目抜群のなぐさめの言葉を口にできるのは、さすが400年後のアンドロイド。見ているうちに、宮舘が執事漫画の執事に見えてきた。アルバイトなのに、なぜかいつもバシッと仕立てたスーツ姿だし。
第1話のラストでは、早くも未来からやって来たアンドロイドであるとくるみにバラしてしまうエータ=宮舘。くるみのように1週間仕事でクタクタになって帰ってきた視聴者の心を癒してくれる土曜の夜になりそうだ。
『タツキ先生は甘すぎる!』は日本テレビ系にて毎週土曜21時、『月夜行路 ―答えは名作の中に―』は日本テレビ系にて毎週水曜22時、『ターミネーターと恋しちゃったら』はテレビ朝日系にて毎週土曜23時放送。