【DeNA】三森大貴がサヨナラ打「みんなで勝ちをつかみ取れればいい」

延長10回1死満塁、サヨナラとなる右前適時打を放つ三森大貴(カメラ・岡野 将大)

◆日本生命セ・パ交流戦 2025 DeNA5×―4日本ハム(8日・横浜)

 “軍師”が試合を決めた。同点の10回1死満塁。DeNA・三森大貴内野手は腹をくくって打席に入った。「ヒットがなかなか出ていなかったので、最低でも外野フライはイメージしながら」。宮西の投じた速球を右前へ弾き返すと、右腕を高々と突き上げた。仲間からのウオーターシャワーの祝福に「うれしかったですし、チームが勝ててよかったです」と表情をほころばせた。

 お立ち台では10回、先頭で左翼線へ二塁打を放って決勝のホームを踏んだ青森山田の先輩でもある京田とともに上がった。ソフトバンクから移籍1年目の三森にとって頼りになる先輩だ。「安心感がありますし、サポートもしてくれる。ありがたい存在です」と感謝した。

 ソフトバンク在籍時、みずほペイペイのスコアボードには“軍師”のキャッチフレーズが載った。ここぞの場面で何かやってくれるというイメージがあった。この日は9回、中前打で出た牧の代走で出ると、2球目に二盗を決めた。相手投手のクセはよくわかっているだけに「違和感なくやれている」と淡々としたもの。三浦監督は「相手は100パーセント警戒している場面ですから、そこでしっかりスタートを切ってスチールを決められる」とたたえた。

 内外野こなせてスピードも備えるとあって、なくてはならないピースになりつつある。「みんなで勝ちをつかみ取れればいい」とチームの勝利に貢献していくつもりだ。