山本由伸のベネズエラ戦の物議を醸す4回69球降板にはドジャースの開幕投手指名が影響していたのか…韓国メディアが大胆報道
03/18 07:12
ドジャースの山本由伸(27)が3月26日(日本時間27日)のドジャースタジアムでのダイヤモンドバックスとの開幕戦の先発に指名された。デーブ・ロバーツ監督(53)がキャンプ地のアリゾナで明らかにしたもので、地元紙「オレンジカウンティレジスター」など複数のメディアが報じた。韓国メディア「OSEN」は、この開幕投手決定と、先発したWBCの準々決勝のベネズエラ戦で4回69球で物議を醸す降板をした理由を結び付けた。果たして真相は…?
「非常にシンプルな決断だった」
ドジャースのアリゾナ州グレンデールのキャンプ地に合流した山本に朗報が届いた。ロバーツ監督が2年連続で栄誉ある開幕投手に指名したのだ。
「開幕戦先発という栄誉を考えれば、非常にシンプルな決断だった。昨年はアウェーだったが、今回は、ホームのファンの前で投げることになるので、山本にとっても特別な瞬間になる」
ドジャースの地元紙「オレンジカウンティレジスター」など複数のメディアが報じた。昨年のワールドシリーズのMVP男の開幕投手指名は当然だ。
山本は昨年も開幕投手に指名されたが、東京ドームでのカブス戦。今回は本拠地のドジャースタジアムでの開幕戦だけにまた雰囲気も開幕投手の重みも違ってくるだろう。
だが、この開幕投手決定と、WBCでのベネズエラ戦での物議を醸した69球降板を結びつけたのが、韓国メディア「OSEN」だ。
「山本、準々決勝69球降板の“謎”…ドジャース開幕戦先発が理由だったのか…ロバーツ『非常にシンプルな決断』」との見出しを取り、内定していた山本の26日の開幕戦先発への影響が出ないように、球数制限の80球ギリギリまで投げさせなかったのではないか?との推測記事を掲載した。
同メディアは、準々決勝前にロバーツ監督が「日本がベネズエラに勝って準決勝に進出しても、山本はドジャースのキャンプに戻る」と発言し、その後この発言を撤回した経緯にも注目。
「こうした経緯から、山本が準々決勝でやや早めにマウンドを降りた理由についても、ある程度納得できる状況となっている」との結論づけた。つまり開幕投手が内定していたため、WBCでの登板はベネズエラ戦を最後にすることをドジャース側が侍ジャパンに要望していたのではないか?と暗に示唆したのだ。
14日(日本時間15日)のベネズエラ戦では、山本は、その日の調子の良し悪しを判断する前に先頭打者のロナルド・アクーニャJr.に2球目をライトスタンドへ運ばれた。その裏、大谷翔平の一発で振りだしに戻ったが、2回にも山本が10打数7安打と相性の悪いロッキーズのエセキエル・トーバー、本塁打も許しているタイガースのグレイバー・トーレスに連続二塁打を浴びて勝ち越しを許した。
だが、3回からは立ち直り、その裏、佐藤輝明のタイムリー、森下翔太の3ランで逆転すると、4回は三者凡退でピシャリと抑えた。
山本はしっかりと修正できていた。この時点で球数は69球で80球の球数制限まではまだ11球はあった。最低後2人には投げられた。
だが、井端弘和監督は「イニング途中に代えるというのも、次にいく投手に負担がかかる。60球くらいをメドに最初からプランを立てていた。4回がいっぱいかなと判断した」との理由で交代を決断。
5回を任された西武の隅田知一郎が1点差に詰め寄られる2ランを浴び、6回に日ハムの伊藤大海が逆転3ランを許した。
山本の1イニング早い降板がその後の綻びを生んだとも考えられ、この井端監督の投手継投は物議を醸した。
しかし、その背景に山本の開幕投手を決めていたドジャースからの“圧力”があったとすれば、井端監督が「60球をメドに」降板時期を考えていたのも合点がいく。
井端監督はドジャースとは、連絡を密に取り、今大会ではDHの専念した大谷の投手の調整についてもドジャースからの要望が届いていたことを明かしていた。
最終的には出場可能となったが、米国代表で守護神を任されているメイソン・ミラーの決勝戦の出場を巡っては直前までゴタゴタがあった。決勝のベネズエラ戦で投げれば5日間で3試合の登板となるため、所属のパドレスサイドが、懸念を示したためだ。
米サイト「ジ・アスレチック」によるとパドレスのクレイグ・スタメン監督は、WBCにおける選手管理がすべてのチームにとって難しい問題だと指摘していた。
「マーク・デローサ監督が今代表チームを指揮しているが、彼はメジャーリーグ全体におけるその選手の“本当の監督”ではない。デローサと(投手コーチの)アンディ・ペティットにとっては間違いなく難しい立場だ。これまで素晴らしい仕事をしているし、我々とも密にコミュニケーションを取ってくれている。ミラーの状況についても他の投手についても理解を示してくれている」
ロバーツ監督にしても同じ思いだったのだろう。
そしてそのドジャースの意向を井端監督は無視せずに山本の起用に配慮したのかもしれない。そう考えると、侍ジャパンの監督はいろんな制約や外的な問題を考慮しながら采配をふるわねばならず、結果とその試合における采配の是非だけで評価を下すことは間違っているのかもしれない。