WBC優勝ベネズエラは一体いくらの賞金をもらえるのか…選手一人あたりの金額は「そんなに?」なのか「そんなもの?」なのか…お金よりも「祖国の国民のために戦った」の思い
03/19 06:42
WBCの決勝戦が17日(日本時間18日)、米マイアミのローンデポ・パークで行われベネズエラが3-2で米国を下して初優勝を果たした。気になるのは優勝チームが手にする賞金の金額。米「USAトゥデイ」が独自取材でその金額を明らかにした。
総額約10億7000万円
決勝戦にふさわしい名勝負となった。
ベネズエラが3回のマイケル・ガルシアの犠牲フライ、5回のウィルヤー・アブレイユのソロアーチで2点を先行。7回まで米国打線をわずか2安打の無得点に封じ込んでいた。だが、7回二死一塁から投入して8回も回跨ぎとなったオリックスの守護神であるアンドレス・マチャドに米国が、ひと振りで地獄を見せる。8回二死一塁でフィリーズの主砲であるブライス・ハーパーがバックスクリーン右へ飛び込む起死回生の同点2ランを放ったのだ。流れが一気に変わったかに見えた。
だが、9回にベネズエラは、足を絡めて、エウヘニオ・スアレスの左中間への決勝のタイムリー二塁打で勝ち越し点を奪い、その裏をカブスの守護神ダニエル・パレンシアが3人で締めて悲願の優勝を果たした。
FOXによるとMVPに輝いたガルシアは「米国ファンよりベネズエラのファンの方が多かった。こういう雰囲気には慣れているけど米国の選手たちは違った。ベネズエラには才能ある選手がいて、野球のやり方も知っていることを世界に示した。祖国のために戦った。ベネズエラには国外に出られない人も多くて、国民はこの勝利を必要としていた。そして俺たちも必要としていた」と感動を口にした。
ベネズエラは栄誉と共に優勝賞金も手にした。
その額は一体いくらになるのか。
米「USAトゥデイ」が注目記事を配信した。同紙が関係者2人に確認したところによると優勝チームにはWBCから250万ドル(約4億円)のボーナスが支払われ、ベネズエラの総獲得額は大会全体で675万ドル(約10億7000万円)に達する。この金額の半分はベネズエラの野球連盟に入り、残りは選手とスタッフに分配される。
ベネズエラの選手およびスタッフが分け合う金額は合計で約335万ドル(約5億3000万円)となり、選手1人あたりでは約11万2500ドル(約1800万円)が支給される見込みだという。
ベネズエラ代表で最も年俸が高いのが、1番打者としてチームを鼓舞したブレーブスのロナルド・アクーニャJr.の年俸1700万ドル(約26億9000万円)。3年連続首位打者のルイス・アラエスもオフに1年1200万ドル( 約19億円)でパドレスからジャイアンツに移籍した。彼らの価値からすれば、WBCの7試合で、約1800万円は、決して高い金額ではない。「そんなに?」ではなく「そんなものか?」の額だろう。
ただ彼らは、お金ではなく、ガルシアのコメントのように母国の威信を背負って戦うことに価値を見出したのだろう。
またオマール・ロペス監督は、準々決勝で日本を破った試合後の会見で「私はこの仕事を無給でやっている。代表監督として給料はもらっていない」と発言して反響を呼んだが「コーチやスタッフへの報酬は連盟に配分される資金から支払われる」という。
WBCに参加した全20チームはそれぞれ75万ドル(約1億2000万円)を出場料として受け取り、その後は、進出段階に応じてボーナスが加算される。プール突破で100万ドル(約1億6000万円)、準々決勝勝利で125万ドル(約2億円)、準決勝勝利で125万ドル(約2億円)
を受け取り、さらに優勝ボーナスが250万ドル(約4億円)だ。
準々決勝で敗退した日本は175万ドル(約2億8000万円)を得たことになる。この賞金は、MLBと選手会の共同契約に基づき、予想収益をもとに大会開始前からあらかじめ決定されていたという。
また収益は2023年の前大会の約2倍に達した。米サイト「ジ・アスレチック」は、Netflixが日本国内での独占放映権に1億ドル(約158億円)以上を支払ったと報じており、約2倍の収益は、Netflixの莫大な放映権料によって生じたものとも考えられている。