「デローサ監督を永久追放にしろ」「次期監督はド軍ロバーツに任せろ」V逃すWBC米国監督にSNSで批判殺到…「もう一度チャンスがあれば100%挑戦したい」発言が火に油を注ぐ

 WBCの決勝戦が17日(日本時間18日)に米マイアミのローンデポ・パークで行われ、ベネズエラが3-2で米国を下して初優勝を果たした。7回までわずか2安打だった米国は8回にMVP2度獲得のフィリーズのブライス・ハーパー(33)の意地の同点2ランで追いつくも9回に1点を勝ち越されて力尽きた。SNSではマーク・デローサ監督(51)への「永久追放にせよ」などと批判が殺到。さらに試合後会見で2028年のロス五輪へ向けての意欲を口にしたことで、火に油を注ぎ、米メディアも「チャンスを与えるべきではない」との見解を示す騒ぎとなった。

 「もちろん失望している。悔しい」とジャッジ

 過去最高のスター集団を集めた米国が敗れた。
 表彰式ではフィリーズの昨季2冠王のカイル・シュワーバーや所属するパドレスの要望もあり、最終回に登板しなかった守護神のメイソン・ミラーが授与された銀メダルをすぐさま首から外して悔しさを表現した。MLB公式サイトによると、無安打で3三振に終わった主将のアーロン・ジャッジは「もちろん失望している。悔しい」と言葉を絞り出した。
 FOXの試合後の公式会見映像によると、デローサ監督は優勝したベネズエラに敬意を示した上で「戦いには誇りを持っている。今夜に関してはミスはなかったと思う。ただ攻撃でプレッシャーをかけられなかった。正直、打線がずっと機能しなかった。こういう短期決戦では、調子がいいかどうか、それだけなんだ」と振り返った。
 監督の言葉とは違いミスはあった。昨季メッツでメジャーデビューしたばかりの先発のノーラン・マクリーンは2回一死一、二塁で大会MVPを獲得することになるロイヤルズのマイケル・ガルシアを打席に迎えて暴投。難なく二、三塁にしてしまい、先制犠飛を許したのだ。
 5回にはレッドソックスのウィルヤー・アブレイユに一発を浴びて2点を先行された。
 一方で打線は沈黙した。7回までわずか2安打。8回二死一塁から回跨ぎしたオリックスの守護神アンドレス・マチャドからフィリーズの過去2度MVP受賞のブライス・ハーパーが起死回生の同点2ランをバックスクリーン右に叩き込むも、9回にはここまで4試合で防御率0.00のパドレスのメイソン・ミラーを起用せず、レッドソックスのクローザーのギャレット・ウィットロックをマウンドに送る。
 その右腕が先頭に四球を与え、代走のハビエル・サノハに盗塁を決められた。そして4番の昨季49本塁打のレッズ、エウヘニオ・スアレスに左中間にタイムリー二塁打を許して万事休す。9回も3人で終わり、米国の監督と選手はべネズエラのお祭り騒ぎを悔しく眺めることになった。
 デローサ監督はミラーを起用しなかった理由を「パドレスの意向を尊重したんだ。リードしていれば彼を使っていた。でも同点で投入するつもりはなかった」と説明した。登板過多を懸念したパドレスからは、リードしている場面以外では起用しないように要請がきていたという。
 だが、SNSではデローサ監督への批判が殺到した。
「『デローサは永久追放に値する』…デローサ、WBCでの米国代表崩壊後に酷評される」との見出しを取って報じた米誌「ニューズウィーク」によると「試合中からSNSでは数千人もの人がデローサ監督の解任を求めていた」という。

 

 同誌が見出しに取ったのはSNSでの「ピート・ローズが永久追放になったように、デローサ監督も永久追放にすべきだ」という声。しかも、試合後の会見でデローサ監督が2028年のロス五輪に向けて「100%、もう一度やると答えるよ。最後までやり切りたい。WBCでは2回とも(決勝で)3対2で負けているからね。理由?今ロッカーで選手たちがどれだけ傷ついているか見れば分かるよ」と、続投への意欲を示したものだから、さらに火に油を注いだ。
「このピエロは今後二度と米国の監督になるべきではない。日本代表の(井端)監督が辞任したんだからデローサも同じように辞めるべきだ」
「MLBネットワークの野球解説者に戻ってくれ。次のWBCでは本物の監督に任せろ」
「次のWBCにはデーブ・ロバーツに任せてくれ」
 次期監督としてドジャースのロバーツ監督を熱望する声もあった。
 デローサ監督は、現役時代にユーティリティプレーヤーとしてブレーブス、レンジャース、カブス、ジャイアンツなど8球団で16年プレーした後に引退、解説者などとして活動し、2023年の前回大会から米国代表監督に就任した。コーチ、監督経験はない。
 特に批判の的となったのは、まだ準々決勝進出が決まっていなかったにもかかわらず、プールB最終戦のイタリア戦前に出演したMLBネットワークの番組で「すでに我々は準々決勝のチケットを手にしている」と発言し、実際、メンバーを落としてイタリアに負け、あわや予選敗退の危機に瀕したことだ。試合後に「言い間違い」「計算間違い」と釈明したが「無能な監督を即刻クビにしろ」の批判が飛び交っていた。
 そして決勝での采配も批判のターゲットとなった。
 ひとつは、チームトップのOPS1.358を誇り、準決勝のドミニカ共和国戦では同点本塁打も放っているオリオールズのガナー・ヘンダーソンではなく、今大会で打率.182の今季からカブスのアレックス・ブレグマンを「5番・三塁」で起用した点だ。ブレグマンは4打数ノーヒットだった。SNSでは「なんでブレグマンはまだ出てるんだ?先発が交代した時点で彼も代えるべきだ。ガナーの調子いいのに彼はベンチに座らされてる。お前は、監督して笑いものだよ」の意見があった。
 また昨季60本塁打でタイトルを獲得したマリナーズのカル・ローリーをスタメンから外して、ドジャースのウィル・スミスを使い、ベネズエラの先発左腕が交代した後にも、最後までローリーを代打でも起用しなかったことへの批判も殺到した。

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