JFL・アトレチコ鈴鹿の元日本代表FW三浦知良が長嶋茂雄さんを追悼「懐の深い、明るい前向きな優しい人でした」

試合前練習で軽快な動きを見せる元日本代表でJFL・鈴鹿のFW三浦知良(カメラ・森脇 瑠香)

 サッカーのJFL・アトレチコ鈴鹿の元日本代表FW三浦知良(58)が8日、第11節・クリアソン新宿戦に2戦連続でベンチ入りしたが、出場はなかった。鈴鹿は後半に決めた得点を守り切り、1―0で4試合ぶりに勝利した。試合後、カズは取材に応じて親交のあった長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督(享年89)に対しての追悼の思いなどを語った。

―試合を振り返って

「後半はよかった。相手はミスを犯して、うちは犯さずに90分戦えたかなと。その結果、点がこちらに来たかなと。前半はチャンスはあまり作れず、でも、後半はいい試合ができた。90分通して1週間トレーニングでやってきたことがそのままいい形で出たかなと。とてもいい試合だったかなと。」

―6月からベンチ入り、怪我の具合は

「普通ですね。良くも悪くもない感じですね」

―今月3日に長嶋さんが亡くなり、コメントを配信した

「いつかはこういう日が来ると思っていた。僕自身も30年以上前にお仕事で一緒になった。仕事をする前から、大きな影響を受けたスポーツ選手。僕以外もそうだと思う。いろんな人生の中で、長嶋さんという人が、すごくみんなの目標に向かっていく中で、すごく大きな存在であったと思う。僕自身もそう。本当に長嶋さんにはありがとうございましたという気持ちでいっぱいです」

―25歳の時にした長嶋さんとの対談は覚えているか

「覚えています。やはり小さい頃からの憧れの人でしたし、先程言った通り、自分自身もあの時Jリーグができる時で、サッカー会の長嶋さんみたいな存在になりたいと取材の度に言っていた。そういう方と対談してみて、自分が思っていたような方だった。懐の深い、明るい前向きな優しい人でした」

―長嶋さんのような存在になれたか

「どうですかね。ずっと現役でやっているので、自分自身は何も変わっていない。長嶋さんはその場で活躍して、監督にもなった。監督という仕事でまた違う部分で大きくなっていくと思う。僕の場合はずっと選手なので、30年、40年前となにも変わっていない。成長してるのかな?と(笑)。ちょっとその辺は比べられない。本当に自分自身はなにも変わっていない。やってることも、精神的なことも。追いつけるものじゃないと思います」

―今季初出場へは

「いつもと変わらず、いい準備して、明日からの練習しっかりやるだけです」