海外組として初の日本代表入り DF鈴木淳之介が語るデンマークでの日々「涼しくて無限に走れると」
10/08 20:21
日本代表は8日、千葉県内で親善試合パラグアイ戦(10日・パナスタ)に向けた合宿3日目を行った。主力に軒並み負傷者が出ているセンターバック(CB)陣で、今年6月以来の代表復帰となったDF鈴木淳之介(22)=デンマーク1部コペンハーゲン=は「自分らしさを出して、(ポジションを)つかみ取りたい」と力強く言い切った。
今夏に湘南からデンマークの名門に移籍した鈴木。負傷で出遅れたが、復帰後は3バックと4バックを併用するチームで、自身初の右サイドバックにも挑戦するなど、プレーの幅を広げている。元々はボランチだったが、24年途中に湘南で3バックの左センターバックに転向し、攻撃的なDFとして才能が開花。コペンハーゲンではその特徴が十分に知られていなかった時期に「3バックで前に(攻撃に)行ったら怒られました」という経験もしたが、すでに欧州CLデビューも果たし、日々成長を遂げている最中だ。
デンマークは7、8月でも気温は20度前後で、日本の酷暑から解放されて「無限に走れると思いました」と笑った鈴木。ただ同国ならではの課題にも直面している。身長は180センチと、CBとしては小柄。湘南時代にはJ屈指のエアバトラーで188センチの福岡FWウェリントンなど、空中戦に強いストライカーとも互角に戦ったが「あのぐらいが平均的な感じなので、すごいリーグだなと」と語る。190センチ以上のFWも多いデンマークで「色々と工夫、経験しながら学んでいます」とずるがしこさや駆け引きを吸収している。
いまだ国際Aマッチの出場数は1試合だが、パラグアイ、ブラジルと対戦する南米2連戦で存在感を示せば、一気にポジションをつかみ取る可能性もある。森保ジャパンはメキシコ(0△0)、米国(0●2)と対戦した9月の米国遠征で無得点。「そこ(攻撃力)がなければ自分の価値はないと思うので、出していきたい」と語る鈴木淳が、守備だけでなく攻撃面も活性化も誓っていた。