衝撃事実発覚!アルゼンチン“暴挙“パレデスのレッドカードが取り消されていた…英BBC報道…本人はインスタで「胸が張り裂けるほどつらい気持ち…」と投稿も謝罪なし…FIFAは懲戒処分調査開始
07/22 06:15
サッカーの北中米大会の決勝後にアルゼンチンのMFレアンドロ・パレデス(32)らがスペインの選手に暴力をふるうなど大暴れした“暴挙”の波紋が広まっている。当初パレデスが試合後にかかわらずレッドカードを受けて退場処分となったと報道されていたが、英BBCはその処分が取り消されていたことを明らかにした。ただFIFAは懲戒規程違反についての正式な調査を開始した。一方のパレデスは“事件後”初めてSNSでにメッセージを投稿したがそこに謝罪の言葉がなく、また物議を醸すことになった。
FIFAの実況・解説者向け情報システムが誤って報告
アルゼンチンの“暴挙”に驚きの新事実が発覚した。
英「BBC」が報じたもので、一番の元凶であるパレデスの退場処分は、誤りで取り消されていたというのだ。
同局によると、当初、FIFの実況・解説者向け情報システムでは、「パレデスがスペインのエリック・ガルシアの喉元を押したとしてスラフコ・ヴィンチッチ主審から退場処分を受けた」と報告されていたが、これは「誤って伝えられていた」という。その後パレデスのレッドカードは公式記録から削除され、FIFAはBBCに対し「その時点ではパレデスに対する懲戒処分は一切科されていなかった」と説明した。ただ情報システムが誤情報の発信した原因や、レッドカードが取り消された理由は明らかになっていない。
大騒動は延長戦の末、アルゼンチンがスペインに0-1で敗れた試合終了のホイッスルが鳴った直後にピッチ上で起きた。
途中交代していたスペインの主将ロドリがチームの優勝を祝福しようとセンターサークルに向かった走り出した際、ナウエル・モリーナが体当たりをしたことが発端となった。ロドリは、立ち上がって抗議すると、スペインのボルハ・イグレシアスとエリック・ガルシアが加勢。すぐにモリーナへ詰め寄った。
すると騒動は一気に拡大した。走り込んできたパレデスがガルシアを突き飛ばして転倒させ、首に“ノド輪”までかました。スペインのガビも騒動に加わると、パレデスとティアゴ・アルマダによって倒され、ガルシアはガビの襟元をつかんで引きずり回した。リオネル・スカローニ監督らが仲裁に入り、事態は収束したが、ここで主審がパレデスにレッドカードを示して退場処分を科したと報道されていた。
だが、その退場処分は誤りだった。
しかし、このレッドカードが取り消されたからと言って処分がなくなったわけではない。FIFAは懲戒規程違反について正式な調査を開始したことを発表。試合後に起きた一連の出来事を調査するため、懲戒・倫理検察官を任命した。
「検察官による報告書が完成した後、FIFA懲戒委員会が詳細を公表します」と声明で述べた。
「BBC」によると「ルゼンチンの複数の選手とコーチングスタッフは、有罪と判断された場合、厳しい処分を受ける可能性がある。またアルゼンチンサッカー協会も追加の罰金を科される恐れがある」という。
FIFAの懲戒規程第13条は侮辱的な行為とフェアプレーの原則について定めていて、今回の選手やスタッフの行動は「基本的な礼節のルールに違反した行為」や、「サッカーおよび/またはFIFAの名誉を傷つける行為」と判断される可能性がある」という。
また懲戒・倫理検察官は「悪質な事情と情状酌量すべき事情の双方」を考慮し、そのうえで世界中で有効となる出場停止処分を科す権限を持っている。
過去にFIFAは、この条項を用いて、2023年の豪州女子W杯で、スペインがイングランドを破って女子W杯を制した後の表彰式でスペインサッカー連盟会長のルイス・ルビアレス氏が、スペインのジェニ・エルモソの唇にキスをした問題に対してサッカー関連活動の3年間禁止の処分を下した。2014年のW杯では、ウルグアイのルイス・スアレスがイタリアのジョルジョ・キエッリーニに噛みついたことで、4か月間のすべてのサッカー関連活動を禁止された。
同局は「今回、アルゼンチンのアルマダ、アジャラ、モリーナ、パレデスがこれほど長い出場停止処分を受ける可能性は低いとみられる」との見通しを示した。
だが、アルゼンチンについては、イングランド戦後にFIFA規定で禁じられている政治的メッセージである「マルビナス(フォークランド諸島)はアルゼンチンのもの」と書かれた横断幕を掲げた問題に対する処分も残っている。
またアルゼンチンのメンバーは全員が試合後のミックスゾーンでの取材に応じず、無言で会場を去ったが、その渦中のパレデスが21日、自らのインスタグラムで、こうメッセージを投稿した。
「ありがとう、アルゼンチン。今日も、そしてこれからもずっと愛しています。今日は、私たちの国にふさわしい喜びを届けることができなかったことに、胸が張り裂けるほどつらい気持ちでこの言葉を書いています」
延長戦の末0-1で敗れ連覇に届かった思いを吐露し、こう続けた。
「しかし同時に、自分たちが持てるすべてを出し切り、再び祖国の旗を最高の舞台に掲げることができたことを、誇りに思っています。この代表チームの一員だったすべての人へ感謝します。このユニフォームを背負い、毎試合最後の最後まで命を懸けて戦った仲間たち、本当にありがとう。アルゼンチン史上最高の代表チームの一員でいられたことを誇りに思います」
だが、このメッセージに大暴れした暴挙への謝罪の言葉が一切なかったことが問題になった。
英「デイリーミラー」は「パレデスは自身のSNSで初めて沈黙を破ったものの、この乱闘への自身の関与について謝罪することはなかった」と批判的に報じている。FIFAの調査結果が出るまで、数か月かかりそうだが、まだアルゼンチンが決勝で起こした騒動は収まりそうにない。