大の里、2場所連続V決めた支度部屋でも浮かれず「優勝の余韻は場所が終わってから」横綱昇進は確実

2場所連続優勝を決めて支度部屋で取材に応じる大の里(代表撮影)

◆大相撲夏場所13日目(23日、東京・両国国技館)

 初の綱取りに挑む大の里(二所ノ関)は、琴桜(佐渡ケ嶽)との大関対決を制し、初日から13連勝。2場所連続4度目の優勝を決めた。横綱審議委員会の推薦内規では「2場所連続優勝か、それに準じる成績を挙げた力士」とあり、大の里の場所後の昇進は確定的となった。

 ―大関・琴桜戦について。

 「全体的に落ち着いていました」

 ―優勝の意識は?

 「もちろん、それは頭の中に入っていて。でも、今日勝ったら優勝だと考えすぎてもよくない。まだ13日目。場所は終わっていない」

 ―13日目の優勝については?

 「13日目に決まったのはうれしい気持ちがある。(関脇だった昨年)9月(秋)場所の反省もある。14日目に決まって、千秋楽でふがいない相撲だった。残り2日を大事にして、星を伸ばして頑張ります」

 ―この13日間の相撲は?

 「のびのびと何も考えることはなかった。思い切りいけてよかった。最後、締めくくるためにも、(残り)2日間が大事。これまでの優勝とは違う。こんなに早く優勝するとは自分自身、予想していなかった。うれしい。優勝の余韻は場所が終わってから。しっかり2番に集中したい」

 ―横綱昇進が確実になった。

 「まだ場所は終わっていない」

 ―全勝優勝もかかっている。

 「全勝優勝はやってみたい気持ちがある」

 ―地元・石川へ。

 「今日も地元でPVをやってくれてうれしかった。いい報告がしたい」

 日本相撲協会・八角理事長(元横綱・北勝海)「琴桜も当たっていったけどね。すごいわ、これは。全勝なんだから。連覇? 最高ですよ。当然、立派です。内容がいい」

 横綱昇進を預かる審判部の高田川部長(元関脇・安芸乃島)「強い。言うことないです。圧倒的な相撲だった。私には立ち合いから根こそぎに見えた。次の番付? 言うことないですね。後は千秋楽まで2番見てから。千秋楽に話します」