速く動いて圧力を消し去った…義ノ富士が見せた「天性の相撲勘」…元大関・琴風の目
01/15 15:22

◆大相撲 ▽初場所4日目(14日、両国国技館)
入幕4場所目の西前頭筆頭・義ノ富士(24)=伊勢ケ浜=が、横綱・大の里(25)=二所ノ関=を豪快な左上手投げで破り、3日目の横綱・豊昇龍戦に続き、通算3個目の金星を獲得した。2日連続の金星は2020年初場所の遠藤、妙義龍以来。自己最高位で臨む今場所は、序盤戦で横綱、大関戦を2勝2敗の五分で突破。目標の新三役昇進へ、大きな2勝をつかんだ新進気鋭が一気に加速していく。
* * * *
天性の相撲勘といっていいだろう。義ノ富士は、右かち上げの大の里と立ち合いで当たり合うと突っ張るのではなく、すぐに左前まわしを取った。休むことなく左へ左へと動いたことがベストの選択だった。この俊敏な動きが2日連続金星へとつながった。半歩遅れていたら寄り倒されていただろう。速く動いて圧力を消し去り、ついていくのが精いっぱいとなった大の里を転がした。
自然に体が動いた。作戦を頭の中で組み立てても横綱には通用しない。何も考えずにガムシャラに当たってこそ白星を得られる。豊富な稽古量と持って生まれた相撲の素質。義ノ富士はやはり大物といえる。次の大関は決まりだろう。
義ノ富士に連敗した大の里には苦手意識が芽生えるかもしれない。克服するには伊勢ケ浜部屋への出稽古しかないと思う。かつての私と千代の富士さんのように徹底的に胸を合わせることが“天敵対策”になる。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)