「負け癖」から10年、箱根駅伝V候補の一角へ…中大・藤原監督が変えた「マインド」
01/15 16:00

◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
箱根駅伝で勝つことは本当に難しい。今月2、3日。1996年以来30年ぶり史上最多15度目の総合優勝を狙った中大は、3、4区で一時首位に立つなど往路3位と粘ったものの復路は6位。エース・吉居駿恭(しゅんすけ)主将(4年)の故障もあり、史上初の上位10人の1万メートル平均タイム27分台のスピード軍団は総合5位で終えた。藤原正和監督(44)は「悔しいの一言。マネジメント側、私のミスです」と絞り出した。
私が高校3年生の10月。テレビで見た箱根駅伝予選会で中大は11位で敗退。本戦出場が87回連続で途絶えた。中大出身の母の影響で応援していたため、よく覚えている。当時、藤原監督は就任1年目。近年は常に優勝候補の一角に挙げられるからこそ、10年間の取り組みが気になった。
昨年12月10日。監督に尋ねると「マインドを変えることに労力を使った。当時は負け癖、頑張らない癖ができていましたから」と答えた。目の前の試合で全力を尽くしても、終わると気が抜けてしまう選手たち。最初の5年間は雰囲気づくりを最優先にし「皆の気持ちを箱根へ向けさせた」。予選会が終わるとホッとしていた選手たちも徐々に「本戦でシード権をとろう、となっていきました」と一歩ずつ進んできた。
吉居主将は「全員が陸上と向き合っている」と今季のチームを語った。全員が本気で総合優勝を目指していると感じた。3日の復路後、「求められているのは優勝です。自分自身も成長して、チームもビルドアップさせていきたい」と指揮官は落ち着いた様子で話した。挑戦は続く。その歩みを来季も見守りたい。(箱根駅伝担当・手島 莉子)
◆手島 莉子(てじま・りこ)21年入社。23、25年世界陸上や24年パリ五輪を取材。