【五輪】平野歩夢「楽しむっていうよりは、楽しむ努力はしている」 予選後の現地での一問一答
02/12 06:26

◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード・ハーフパイプ(11日・リビーニョ・スノーパーク)
【リビーニョ(イタリア)11日=宮下京香】男子予選が行われ、2022年北京五輪王者の平野歩夢(TOKIOインカラミ)が、上位12人による決勝進出を決めた。2回の試技で争われ、高得点が採用された。1回目は83・00点で7位。2回目は85・50点をマークして7位で突破した。冬季五輪の個人種目ではフィギュアスケート男子の羽生結弦(14年ソチ、18年平昌)以来、日本人2人目の連覇、日本勢初の4大会連続メダルを懸け、13日(日本時間14日未明)の決勝に挑む。
平野歩は、1月17日の五輪前最後の実戦となったW杯スイス・ラークスで転倒があり、右骨盤など複数個所の骨折、左膝などの打撲を負った。日本に緊急帰国し、リハビリに励んで段階的に練習を再開。「戻れる可能性が1%でもあるならば、ここに来て滑りたい」と諦めずに前を向き、驚異的な回復力を見せ、奇跡の突破を果たした。以下、現地での一問一答。
―けがで不安もあったと思うが、予選を終えた今の気持ちは。
「色々こう、今までのいい状態を作れていない中で、この急なオリンピックっていう状況を迎えてしまったので。この予選が通過できるかできないかはすごい大事な場面なので。まずはここを通過して、決勝で自分が積み上げてきたことを出しきれればなと。そこに悔いなく、最後はシンプルにやるべきことをやるだけなのかなとは思っています」
―今日も痛みがあったと思うが。
「いろいろなことをやっぱりこう、無にさせていかなきゃいけないというか。けがのことを考えるのもよくないし、このオリンピックっていうことを、そういう先入観を持つことも、気持ち的に普段の自分とズレができてしまうので。そういうことは考えず、本当に自分の中から、けがもそうですけど、こういうお客さんの声援だったりとかも、かき消す。そういう集中っていうのは自分の中で落とし込んで滑りましたね」
―けがをする前に考えていた予選のルーティーンからは、やはり今日は落として滑った?
「そうですね、はい。自分のいいパフォーマンスかって言われたら、やりたいこととは違う形で終わったんですけど。まあまあ、でもなんか、うーん、そうですね。この痛みをがありきの上だったので、それはしょうがないのかなとは思っています」
―そんな中でも笑顔が印象的。楽しめている部分もあるのか。
「なかなか滑っている側は楽しみづらいというか、色々やっぱり考えることもあるし。やっぱりこう、いざ滑るってなると、いろいろ自分は今、けがの怖さだったりとか、なんかそういう向き合うところがたくさんあって。楽しむっていうよりは、楽しむ努力はしていますね」
―1本目を終えてほぼ通過確実。2本目をスキップする可能性は?
「それはなかったですね。全然。なんかこう、1本目でも決めていない選手もいたり、展開がどうなるかはまだちょっと読めないところはあったので。あと、やっぱり滑走順をなるべく後ろにしたいなっていうのはあったんですけど。最後ちょっといい状態でトリックを仕掛けられなかったっていうのもあって。滑りとしては、うーん、まあまあな感じなんすけど。でも、このけがの状態では、いい滑りができたの方なのかなとは思ってます」
―予選からこのレベル、。決勝はさらにレベルが上がると思うが?
「ここまで来た以上は、自分がこの積み上げてきた4年間のこの時間っていうのを信じて、やるべきことをやるだけなのかなとは思っているので。自分の中で、悔いのないような、そんな滑りを最後までちゃんと滑りきれれば、それが一番こう、自分の思いとしては強いですかね」
―会場にいたショーン・ホワイトからなんと声をかけられた?
「そうですね、ショーンはなんか、この前もけがの心配で連絡をくれていたり。そこから引き続き、まさかいるとは思っていなかったので。けがの心配だったり、『元気か?』みたいな、『家族は来ているのか?』みたいな。そういう話をして、あとは『楽しん』でみたいな。そういう声をもらいました」
―けがをする前に考えていたルーチンを?
「いや、どうなんすかね。ちょっとまだ何もできていなくて、今日こうやって予選でやったことも、予選でしかやっていない。それがどこまで痛みが出るのかっていうのも分からずチャレンジしているところはあるので。本当にどこまでできるかは分からないですけど、自分ができることをやることしかできないと思うので。そこに集中して、出しきれることを考えて決勝は挑みたいなと思います」