「気持ちの整理ができた」プレーオフ直前にローリー・マキロイのキャディーがかけた言葉とは
04/14 12:10
ローリー・マキロイが悲願の4大メジャー制覇“生涯グランドスラム”を達成した。
プレーオフにいけるって言われたら、右腕を差し出してでも望んだだろ?
◆米国男子プロゴルフ メジャー第1戦
マスターズ 4月10~13日 オーガスタナショナルGC(ジョージア州) 7555yd・パー72
「来年は何を話そうか!?」と優勝記者会見の冒頭で笑いを誘ったローリー・マキロイ(北アイルランド)。
一時は2位との差を広げ優勝確実かと思われたが、アーメンコーナーの11番でボギー、13番パー5でダブルボギーと苦しんだ。15番パー5で取り返すもスコアを伸ばしたローズと首位に並ぶ展開に。17番でバーディーを奪い再び単独トップに立つも、18番でパーパットを外してプレーオフへ。
「18番のティーグラウンドに向かうとき(キャディーの)ハリーが、『今週の初めにプレーオフにいけるって言われたら、右腕を差し出してでも望んだだろ』って声をかけてくれて、少し気持ちの整理ができたんです。それからは“また同じスイングをすればいい”と自分に言い聞かせて、実際にそれができました」と振り返った。
プレーオフ1ホール目に見事バーディーを奪い、勝利をつかんだマキロイ。「物心ついたときからずっと、この瞬間を夢見てきました。表彰式でも話しましたが、1997年にタイガー・ウッズがここで成し遂げたこと、彼が初めてグリーンジャケットを手にした姿を見て、私と同世代の多くが、彼のようになりたいと心から思いました。正直、自分がこのジャケットを着る日が来るのか、不安だった時期もありました」
「今日は決して簡単な一日ではありませんでした。本当に難しいラウンドでしたし、ものすごく緊張していました。ゴルフ人生の中でも最もタフな一日だったかもしれません。でも、ある意味で、1番ホールでのダブルボギーが緊張をほぐしてくれたような気もします」と話した。
そして今回、マスターズ初制覇だけでなく史上6人目となる生涯グランドスラムも達成したマキロイ。「今日、私の夢が叶いました。そして、これを聞いているすべての少年・少女に伝えたいです。夢を信じてください。努力を惜しまず、一生懸命に取り組めば、望むものは何だって実現できます」と多くのファンに夢と感動を与えた。