アマチュアが3パットを撲滅するのはほぼ不可能!? グリーン上の大叩きにつながる“超ノーカンパット”を減らす方法とは?
01/15 16:15
スコアに直結するパッティングですが、苦手にしているアマチュアは非常に多いです。少しでも「グリーン上での大叩き」を減らすために、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。
何年やってもパットの距離感が合わないことはある
先日のラウンドで、ピンを狙ったショットがわずかにグリーン奥のラフにこぼれ、そこから5~6メートルのパターで寄せる場面がありました。ラフの上を1メートルほど転がるシチュエーションでしたから、少し強めにヒットしたところ、ボールはラフの抵抗をほとんど受けずに勢いよく転がり、カップを7~8メートルオーバーしてしまいました。
同伴者には「珍しくノーカンパットでしたね」となぐさめられましたが、パッティングの距離感を合わせるのはホント難しいです。ノーカンパットとは英語の「ノーカウント」と「勘」を組み合わせた造語で、パッティングの距離感や方向性がまったく合わないことです。ビギナーに多く見られる事象ですが、経験者もグリーンの傾斜を読み間違い、ノーカンパットをしてしまうことがあります。
ゴルフを始めたばかりの人のノーカンパットが多い原因は、大抵の場合、傾斜のあるところでボールを打つことに慣れていないからです。ほとんどのゴルフスクールはパッティング練習を行なう際、平らなマットの上でボールを打ちます。

打った瞬間から上り傾斜を転がったり下り傾斜を転がったりするシチュエーションでパットを打つことはほとんど経験していません。平らなところと同じ感覚で打つと大オーバーや大ショートが発生します。
ボールからカップまでの道のりが上っているのか下っているのかを見極めるのも、ビギナーにとって難しい判断です。「これって上りですか? 下りですか? どっちにも見えるんですけど……」と聞かれることはすごく多いです。
本来は同伴者へのアドバイスは禁止されていますが、アマチュアのエンジョイゴルフはお互いが持っている情報を伝え合わないとスムーズにラウンドできません。上りか下りか、スライスかフックか、速いか遅いかは分かる範囲で伝えます。そのアドバイスによって同伴者がロングパットをカップに寄せることができると、こちらもうれしい気持ちになります。
ところが、同伴者がロングパットを寄せた後に、自分のミドルパットの距離感がまったく合わずに苦笑いを浮かべることもあります。
全体傾斜と部分傾斜を両方見るとノーカンパットが減る
ノーカンパットを減らす方法をティーチングプロに取材すると、次のような答えが返ってきます。
「ビギナーはボールがグリーンに乗ると安心して、すぐにボールのところに向かってしまいます。しかしそれだと、ボールからカップまでの部分傾斜しか見ることができません。できればグリーンに乗る前に、グリーンの外側から全体傾斜を見ておくと、部分傾斜にまどわされることが少なくなります」
そもそもゴルフ場のグリーンはゴルファーの目を錯覚させるように造られています。本当は上り傾斜なのに下り傾斜に見えたり、スライスなのにフックに見えたりするエリアが随所に散りばめられています。そのワナに引っかからないためには、グリーンの外側から全体を見て、一番高いところと一番低いところを把握しておく必要があります。
グリーンの傾斜が自分ではまったく読めないと嘆く人に、全体傾斜を見ることを伝えると、18ホールをプレーしている間にパッティングの距離感が少しずつ合ってきます。5パットや4パットが減り、3パットや2パットで収まるホールが増えます。
ただし、3パットを完全になくすのは、一般アマチュアにはなかなか難しいです。今どきのグリーンは面積が大きく傾斜も複雑になっているので、プロでも乗せる場所が悪いと簡単に3パットします。だからアマチュアが3パットするのは仕方がないと割り切っています。
そうはいっても1ラウンドで3パットが5~6個出ると、たちまち40パットに到達してしまうんですよね。1ホール2パット×18ホール=36パットですから、100切りを目指すには36パット以内に収めたいところです。
そのためにはノーカンパットを減らしてファーストパットを1~2メートルに寄せられるようになり、そこからショートパットの精度を高めるのがパッティング上達の定石です。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。