185ヤードをショットインイーグル! パク・ヒョンギョンが単独首位 「うな重のおかげ(笑)」

国内女子ツアー第3戦「Vポイント×SMBCレディス」初日が終了。韓国のパク・ヒョンギョンが単独首位に立った。

14番で会心のショットイーグル

◆国内女子プロゴルフ

Vポイント×SMBC レディス 3月20~22日 紫カントリークラブ すみれコース(千葉県) 6731ヤード・パー72

「オツカレサマデス~、さむい~」

 知っている日本語を話しながら、囲み取材の場所に現れたパク・ヒョンギョンの一言に一気に場が和んだ。

 主催者推薦で出場している韓国のパク・ヒョンギョン。初日に1イーグル、4バーディー、1ボギーの「67」で回り、5アンダーの単独首位発進を決めた。雨の悪天候と難コースの条件が重なり、多くの選手のスコアが伸び悩む中、ひとり淡々とスコアを伸ばした。前半2バーディーのあと後半10番で初めてのボギーも、12番パー5をバーディーとして取り返した。

日本ツアー初勝利に向け好スタートを切ったパク・ヒョンギョン 写真:Getty Images

日本ツアー初勝利に向け好スタートを切ったパク・ヒョンギョン 写真:Getty Images

 見せ場が訪れたのは14番パー4。ティーショットをミスして左ラフへ。

「ここは絶対にパーで終わろうと思って2打目を打ったのですが、自分でも驚くくらい、このショットがイメージした通りに打てたんです」

 ピンまで185ヤードを4番ユーティリティーで放つと、グリーン手前から転がり直接カップイン。ギャラリーからの歓声で入ったことが分かると、自身も驚いた表情を見せ、その場でピョンピョンと飛び跳ねて喜んだ。

「ギャラリーの歓声と同じ組で回っていた(渡邉)彩香オンニ(韓国語で“お姉さん”の意味)が『入ったみたいだよ!』って言ってくれて、とてもうれしかった」

 さらに17番パー4もピンまで180ヤードを3番ユーティリティーで50センチに寄せるスーパーショットでスコアを伸ばし、単独トップでフィニッシュした。

「韓国でも優勝争いしているときは、正確なショットがカギになっていました。スタート前はすごく緊張していたけれど、後半からショットの感覚が良くなってきて最後までプレーすることができたので、明日も期待が持てると思います」

もし優勝したら日本ツアー参戦は?

 2018年にプロ転向し、韓国ツアーは通算8勝。“キュート”と“ビューティフル”を合わせて“キューティフル”の愛称で親しまれている韓国屈指の人気選手だ。

 韓国ツアーでは、ツアーの広報活動を担う「KLPGA広報モデル」を毎年ファン投票を基に選出(シード選手が対象)しており、今年で18代目を迎えた。ここに彼女は8年連続で選出。いわば韓国ツアーの“顔”でもある。

 日本ツアーでは今も申ジエが上位争いしているが、過去にはイ・ボミやキム・ハヌル、アン・ソンジュなど韓国選手が毎週のように優勝争いする時代があった。

「韓国にいる関係者やほかの選手たちが、『日本に行けば、ボミオンニのあとを引き継げるんじゃないか』という、うれしい話をたくさんしてくれていたようです。私がボミオンニのようになるのは難しいですが、もともと日本ツアーに関心がありますし、ファンも多くて前向きに考えています」

 まだ過程の話だが、「もし優勝したら?」と聞くと、少し悩んでこう答えた。

「そうなれば、シードを得られるので、数試合日本の試合に出ることもあると思います。ただ、今年の軸足は韓国ツアーなので、目標としている通算10勝を達成することがまずは大きな目標です。それができたら、来年から本格的に日本ツアー参戦を考えると思います」

 最後に真剣な場を和ませたのは、昨夜スポンサーとの食事会で食べた日本食の話だった。

「うなぎトッパプ(うな重)! あまりにもおいしかったです。韓国でもおいしいと言われるうなぎのお店に行くのですが、圧倒的に日本のうな重がおいしい。それを食べて今日は力を出せました(笑)」

 愛嬌たっぷりの笑顔と“人たらし”のうまさに人気が上がるのも納得。多くのファンがサインを求め、一緒に写真を撮る姿から“イ・ボミの再来”を感じさせた。

 残り2日間、後続には1打差2位に迫る佐久間朱莉がいる。“日韓の次世代スター”の争いに注目したい。(千葉県野田市/キム・ミョンウ)

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